专利摘要:
本発明は、方形の枚葉シートを容器(12a,12b,12c,12d)に預け入れ容器(12a,12b,12c,12d)から引き出すための枚葉シート処理装置(14a,14b,14c,14d,30,200,252,270,350)に関する。矩形の枚葉シートは、特に銀行券(38)であってよい。枚葉シート処理装置(14a,14b,14c,14d,30,200,252,270,350)は、供給装置を備えており、供給装置は、容器(12a,12b,12c,12d)に枚葉シート(38)を1枚ずつ供給して、容器(12a,12b,12c,12d)内で枚葉シート(38)を重ね置いて枚葉シート(38)から成るスタック(36)を形成するための供給エレメントを備えている。さらに枚葉シート処理装置は、個別化装置を備えており、個別化装置は、容器(12a,12b,12c,12d)からスタック(36)の枚葉シート(38)を1枚ずつ取り出すための個別化エレメントを備えている。供給エレメントおよび個別化エレメントは、容器(12a,12b,12c,12d)とは別個に配置されている。
公开号:JP2011516366A
申请号:JP2011504442
申请日:2009-04-15
公开日:2011-05-26
发明作者:アスラン アイハン;ホラント−レッツ ギュンター;ブレクセル ディアク;レーザー マーティン;ホイシェン ルートガー
申请人:ヴィンコール ニクスドルフ インテルナチオナール ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングWincor Nixdorf International GmbH;
IPC主号:B65H3-44
专利说明:

[0001] 本発明は、方形の枚葉シートを容器に預け入れ容器から引き出すための枚葉シート処理装置に関する。そのような方形の枚葉シートは、特に銀行券であり、銀行券は、預け入れるために容器に自動で供給されるか、または引き出すために容器から自動で取り出される。]
[0002] 米国特許第4616817号明細書、米国特許第6682068号明細書および国際公開第00/24662号パンフレットにおいて配置構造が公知であり、ここでは挿入された銀行券が1枚ずつ個別に配置構造から分離不能な保管部に送られる。ドイツ連邦共和国特許第3325182号明細書において、配置構造から分離不能な定位置の貯蔵部に枚葉シートを重ね置くための別の配置構造が公知であり、ここでは枚葉シートを貯蔵部に送るためにスタックホイールが用いられる。さらに枚葉シートをスタックに重ね置くための多数の配置構造が公知であり、ここではスタック装置は、鉛直に配置されており、スタックの上方に供給エレメントが配置されている。そのような配置構造は、たとえば欧州特許公開第0714078号明細書、ドイツ連邦共和国特許第3237821号明細書および英国特許第2301092号明細書において公知である。またスタックの個々の枚葉シートを取り出すための多数の配置構造が公知である。特に欧州特許公開第0364790号明細書には、成形された表面を備えた回転する引出エレメントが開示されている。さらに、いわゆる現金還流式装置(キャッシュリサイクル装置)が公知であり、ここでは挿入された銀行券は、貯蔵部に送られ、あとで引き出す際に貯蔵部から再び取り出される。装置から分離不能な貯蔵部を備えたそのような現金還流式装置は、たとえば欧州特許公開第0148310号明細書において公知である。]
[0003] ドイツ連邦共和国特許出願公開第19904540号明細書において、現金自動支払機(キャッシュディスペンサ)用の銀行券保管庫が公知である。さらに米国特許第6889897号明細書において銀行券保管庫が公知であり、ここでは多数の供給エレメントならびに選択的に多数の個別化エレメントが、カセットとして形成された銀行券保管庫自体の内部に配置されている。しかしその欠点によれば、これらのエレメントは、交換式カセット内に設ける必要があり、カセット自体に供給および個別化エレメントのためのスペースを設ける必要があり、これにより銀行券貯蔵のためのスペースが失われる。さらに供給および個別化エレメントの配置構造の別の欠点は、カセット自体にみられ、供給および個別化エレメントは、カセットの重量を増やし、これによりカセットの搬送が面倒になる。銀行券容器への銀行券の供給、および銀行券容器からの銀行券の取り出しを実現するために、供給および個別化エレメントは、容器への確実な銀行券搬送および容器からの確実な搬送を実現するために、容器内に存在する銀行券スタック上面もしくは端面に対して正確に位置決めする必要がある。]
[0004] 本発明の課題は、方形の枚葉シート、特に銀行券を預け入れ引き出すための枚葉シート処理装置を改良して、容器に供給可能であり、かつ容器から引出可能であり、枚葉シート処理装置の供給および個別化エレメントから分離可能で簡単に形成された容器を使用できるものを提供することである。]
[0005] この課題は、請求項1の特徴部に記載の構成を有する枚葉シート処理装置、独立請求項に記載した現金自動預払機、ならびに少なくとも1つの現金自動預入機と少なくとも1つの現金自動支払機とを備えたシステムによって解決される。本発明の好適な形態は、従属請求項に記載した。]
[0006] 請求項1の特徴を有する、矩形の枚葉シートを預け入れ引き出すための枚葉シート処理装置によって、簡単に枚葉シートを容器に供給して、枚葉シートを同じ容器から取り出すことができる。供給エレメントおよび個別化エレメントを容器とは別個に配置した構成によって、容器の簡単な構成が実現され、容器の重量は、容器に供給エレメントおよび個別化エレメントが配置された構成に対して大幅に低減することができる。そのような枚葉シート処理装置は、特にキャッシュディスペンサにおける使用に適しており、必要に応じて、充填された容器および/または空の容器の運転に従った交換が行われるので、キャッシュディスペンサ内に配置された各容器に、キャッシュディスペンサ内に配置された容器と交換するための少なくとも1つの別の交換容器が提供される。したがって好適には、容器を比較的僅かな手間で製造することができる。このことは、供給エレメントおよび個別化エレメントを容器から別に配置した構成によって、簡単に実現される。]
[0007] 好適には、供給エレメントが、容器に供給しようとする枚葉シートを、スタックの端面によって形成されるスタック表面の手前に位置決めする。これによって供給された枚葉シートは、あとでスタックの最前位の枚葉シートとなる。したがって供給された枚葉シートの前面または後面が、あとでスタックの端面を形成する。]
[0008] 本発明の別の形態によれば、供給エレメントの少なくとも一部および個別化エレメントの少なくとも一部が、枚葉シート処理装置の少なくとも供給もしくは個別化運転で、枚葉シート収容域の端面側の制限壁の少なくとも1つの開口を通って、容器の枚葉シート収容域内に存在する少なくとも1枚の枚葉シートと接触するように、形成されている。これによってスタックの最前位の枚葉シートもしくは供給しようとする枚葉シートに対する供給エレメントおよび個別化エレメントの簡単なアプローチが実現される。]
[0009] さらに本発明の1形態によれば、枚葉シート処理装置が、フラップとして形成された、容器の端面側の制限壁の位置を変化させるための少なくとも1つの能動的な駆動装置を備えており、この場合駆動装置は、供給位置および/または個別化位置にフラップを移動させ、供給位置および/または個別化位置では、枚葉シートの供給および/または取出のための供給開口および/または取出開口が開放されている。これによって枚葉シートは、簡単に、開放された供給開口および/または取出開口を介して、容器に預け入れ、容器から引き出すことができる。]
[0010] 本発明のこの形態は、特に次の構成によって改良することができ、つまり、能動的な駆動装置が、フラップを、供給および個別化エレメントから容器を運転に応じて分離するまえまたは分離する間に、好適には現金自動預払機から容器を運転に応じて取り出すための取出過程のまえまたは取出過程の間に、休止位置に移動させ、フラップは、休止位置で供給および取出開口が閉じられて、好適にはロックされるように、配置されている構成によって、改良することができる。休止位置にフラップが移動する際に、好適にはスタックの枚葉シートの少なくとも一部が、容器の枚葉シート収容域内に押し付けられる。これによって容器が供給および個別化エレメントから分離された場合、スタックの全ての枚葉シートは、枚葉シート収容域に配置されている。休止位置にフラップを配置した場合、銀行券の権利のない取出は困難である。]
[0011] さらにこの形態では、好適には、駆動装置が、供給運転から個別化運転への運転モードの切換または個別化運転から供給運転への運転モードの切換が行われる場合に、フラップを、少なくとも供給および/または個別化位置から休止位置に、かつ休止位置から供給および/または個別化位置に動かす。これによってスタックの少なくとも前位の枚葉シートが、枚葉シート収容域に押し込まれ、運転モードの変化に関する所定の出発位置にもたらされるか、もしくはあとで行われる運転モードのための所定の出発位置にもたらされる。]
[0012] この形態では、さらに好適には、枚葉シート処理装置が、枚葉シート処理装置の容器とは別個に配置されたエレメントと容器とが接触する際にフラップを作動させるための係合エレメントを備えており、この場合駆動装置が、係合エレメントを介してフラップを供給および/または個別化位置に移動させる際に、フラップを休止位置に移動させて保持するためのばね力に抗して、フラップを能動的に駆動する。これによって駆動装置を容器とは別個に配置することができ、フラップを、確実に係合エレメントを介して作動させることができる。]
[0013] 本発明の別の形態によれば、少なくとも1つの個別化エレメントが、少なくとも1つの個別化車を備えており、好適には、個別化車は、外周面に配置された、枚葉シートと接触するための吸込エレメントを備えた吸込ローラである。この場合好適には、吸込ローラの外面に吸着盤が設けられており、吸着盤によって、枚葉シートが、吸込ローラに付着する。選択的または追加的に、個別化車は、成形部を有する外周面を有する引出車であってよく、この場合成形部は、好適には横溝から成っている。そのような個別化エレメントによって、容器内に存在するスタックの枚葉シートの簡単で確実な個別化が実現される。]
[0014] さらに好適には、個別化装置が、同じ被駆動軸上に配置された少なくとも2つの個別化車を備えており、個別化車は、同等の周面を有している。個別化ローラは、好適には弾性的に支承して軸上に配置されているので、個別化ローラは、少なくとも個別化運転方式で、スタックの端面に配置された第1の銀行券の前面もしくは後面に均等に接触し、これによって個別化および排出に際して銀行券の不都合な変位が回避される。個別化ローラは、好適には成形された表面を備えており、この場合個別化ローラの少なくとも表面は、高い摩擦係数を有する材料を有している。さらに好適には、個別化ローラは、周面に成形部、好適には横溝または吸着盤を備えている。]
[0015] 本発明では、好適には、枚葉シートは、相前後してその都度水平縁部を下に起立してスタックとして容器に配置されている。これによって高い充填密度が得られる。さらに容器は、比較的小さな構造高さを有することができ、これによって複数の容器を重ねて一般的なキャッシュディスペンサまたは一般的な小型金庫内に配置することができる。さらに容器は、横置きに寝かせて搬送することができ、これによって容器な良好な重ね置きが保証される。]
[0016] 好適には、容器が、交換可能な閉じたカセットである。そのような閉じたカセットによって、カセットに接触する人による枚葉シートの権利のない取出を困難にするか、または防止することができる。なぜならばカセットから枚葉シートを取り出すために、一般的に視認可能な痕跡を残すカセットの操作が必要であり、これによってカセットの操作が迅速に認識され、証明される。さらにそのようなカセットでは、キャッシュディスペンサに簡単に銀行券を供給して、キャッシュディスペンサから銀行券を取り出すことができる。閉じたカセットによって、たとえば現金搬送業者による搬送のために個別の移し替えは必要でない。]
[0017] さらに好適には、容器が、相互に結合されたスライド可能な複数の板を備えており、板は、閉鎖位置で、フラップに対する少なくとも所望されないアプローチを防止し、この場合駆動エレメントまたは係合エレメントが、供給および個別化エレメントから容器が離間するまえまたは離間する際に、板を自動的に閉鎖位置に移動させる。そのような分離は、特にキャッシュディスペンサまたは自動式小型金庫から容器を取り出す際に、たとえば容器を交換する際に行われる。閉鎖位置に板を配置した構成によって、フラップに対する直接的なアプローチは不可能である。したがってフラップの操作は困難である。なぜならば予め板を取り除く必要があるという理由による。相互に結合された板は、ロールブラインドまたはシャッタとも呼ばれる。]
[0018] 本発明では、特に好適には、少なくとも個別化エレメントを駆動するための能動的な駆動エレメント、および供給エレメントを駆動するための能動的な駆動エレメントが、容器の構成部材ではなく、したがって容器から分離されている。これによって駆動エレメントは、各容器に設ける必要がなく、枚葉シート処理装置によって提供された容器のためのスペースに1つ設ければよい。少なくとも1つの交換容器が設けられる場合、容器の製造に関する手間は、大幅に低減することができる。さらに容器は、割合大きな摩擦に曝されるので、摩耗した容器の交換に際して、駆動ユニット、および場合によっては容器内に設けられた供給エレメントおよび/または個別化エレメントでは、それぞれ容器と共に交換する必要があり、これによって提案した構成と比べて極めて大きな手間が必要とされる。]
[0019] さらに本発明の別の形態では、能動的に駆動される少なくとも1つの制限装置が設けられており、制限装置は、スタック方向およびスタック方向とは逆向きに移動するようになっていて、その位置によって、枚葉シート収容域のスタックスペースを制限する。たとえば容器内に配置された電動モータによって実現された、制限エレメントの能動的な駆動装置によって、必要な場合にスタックスペースの拡大および縮小が簡単に実現される。さらに容器内に存在するスタックは、必要な場合に押し合わせるか、もしくは圧縮することができる。さらに能動的に駆動される制限エレメントによって、スタックを、供給および/または個別化域にスライドさせることができるので、スタックの最前位の枚葉シートは、確実に供給および/または個別化エレメントに接触する。そのような制限エレメントによって、枚葉シートは、水平縁部を下向きに起立するスタックとして配置された姿勢で保持することができる。制限エレメントは、たとえばスライドキャリッジとして形成することができる。]
[0020] 本発明の1形態では、個別化エレメントによって引き出された枚葉シートを後続搬送するための搬送路に、2枚重ね防止ストリッピングエレメントが設けられており、ストリッピングエレメントによって、第1の枚葉シートと共に排出される第2の枚葉シートが、第1の枚葉シートから分離され、供給および/または取出域に保持されるか、または供給域に戻され、かつ/または容器に戻される。これによって2枚重ね引出、つまり2枚の枚葉シートの同時搬出は、2枚の枚葉シートが相互に付着する場合でも確実に防止することができる。]
[0021] 好適には、2枚重ね防止ストリッピングエレメントが、軸上に配置された少なくとも1つのストリッピング車および/または軸上に配置された少なくとも1つのストリッピングローラを備えている。ストリッピング車またはストリッピングローラは、軸と相対回動不能に結合されており、この場合軸は、個別化運転では、固定位置を占めるか、または搬出しようとする枚葉シートの搬送方向とは逆向きに駆動される。供給運転では、ストリッピング車またはストリッピングローラの回転方向は、供給しようとする枚葉シートの搬送方向と一致する。選択的には、軸は、定位置の軸であってよく、この場合ストリッピング車またはストリッピングローラは、回動方向が1つのフリーホイールを備えているので、ストリッピング車またはストリッピングローラは、枚葉シートを供給域もしくは容器に供給する際に、軸が回動することなく、回動することができる。これによって2枚重ね防止ストリッピングエレメントは、供給域への供給しようとする枚葉シートの搬送を妨げない。]
[0022] さらにストリッピング車またはストリッピングローラは、ストリッピング車またはストリッピングローラが配置された軸を介して、駆動ユニットによって駆動することができ、この場合第2の枚葉シートを引き剥がすためのストリッピング車またはストリッピングローラの回転方向は、搬出しようとする枚葉シートの運動とは逆向きである。]
[0023] 本発明の好適な第1形態では、供給装置が、供給エレメントとして、少なくとも1枚羽根式の少なくとも1つの羽根車を備えており、さらに少なくとも1つの羽根車を駆動するための少なくとも1つの駆動ユニットを備えている。駆動ユニットは、羽根車を、供給しようとする枚葉シートを容器に供給する際に次のように駆動し、つまり、羽根が容器の枚葉シート収容域内に存在する枚葉シートのスタックの端面に押し付けられ、枚葉シートの少なくとも一部が少なくとも一時的に枚葉シート収容域に押し入れられ、スタックの端面の手前に供給しようとする枚葉シートを位置決めするための自由な供給域が形成されるように、駆動する。これによって供給しようとする枚葉シートは、簡単に自由な供給域に搬入することができ、しかもその搬送路は、最前位の枚葉シートもしくはスタックの端面との過度の摩擦によって妨げられることがない。]
[0024] 本発明の第1形態では、好適には、制御ユニットが、駆動ユニットを次のように制御し、つまり、羽根車の羽根が供給中に、供給された枚葉シートの前縁に対して間隔を有し、供給された枚葉シートが供給時に羽根と接触しないように、制御する。これによって枚葉シートの運動は、羽根との接触によって妨げられることはない。枚葉シートは、供給に際して変形せず、特にたわんで膨らまされず、簡単に、存在するスタックの端面の手前に位置決めすることができる。]
[0025] 好適には、少なくとも2つの羽根車が設けられており、羽根車は、同じ回転軸を有しており、羽根車は、好適には供給装置の駆動ユニットによって回動可能な単個の軸と相対回動不能に結合されており、この場合羽根車の羽根が、好適には相互に側方の間隔を有していて、同方向に方向付けされており、つまり同じ角度で回動可能な軸から延びている。駆動ユニットは、別の枚葉シートを供給する際に軸ひいては羽根車を回動させ、羽根は、側方に相互間隔を有し、つまり平行に、容器の枚葉シート収容域内に存在する枚葉シートのスタックの端面に押し付けられるので、枚葉シートの少なくとも一部は、少なくとも一時的に両方の羽根との接触箇所で、容器の枚葉シート収容域に押し入れられる。これによってスタックの端面の手前に別の枚葉シートを位置決めするための均等なギャップ、つまり供給域が形成される。特に好適には、3、4、5、6つの羽根車が設けられており、羽根車は、共通の軸上に相対回動不能に配置されており、この場合スタックの枚葉シートのサイズに応じて、スタックに向いた全てまたは一部の羽根が、別の枚葉シートの供給に際して、容器の枚葉シート収容域内に存在する枚葉シートのスタックの端面に押し付けられ、少なくとも一部の枚葉シートが、少なくとも一時的に容器の枚葉シート収容域に押し込まれる。羽根車の羽根は、相互に側方間隔を有しているので、スタック上面、つまりスタックの端面は、実質的に枚葉シートの前縁に対して平行に、もしくは後縁に対して平行に配置された複数の接触箇所で、羽根と接触する。好適には、羽根車は、供給しようとする枚葉シートにとって許容されるシート幅の全幅にわたって分配配置されている。好適には、特に6つの羽根車が設けられており、この場合内側の4つの羽根車の間に同じ第1の間隔が設けられており、外側の羽根車は、第2もしくは第5の羽根車に対して、第1の間隔に対して小さな第2の間隔を有している。]
[0026] さらに本発明の第1形態によれば、供給装置によって容器に供給しようとする枚葉シートのシート縁部を検出するためのセンサアセンブリ、好適には光バリヤアセンブリが設けられている。供給装置の駆動ユニットが、少なくとも1つの羽根車の駆動装置を、センサアセンブリによって枚葉シートのシート縁部を検出したあと所定時間で始動し、この場合センサアセンブリは、好適には枚葉シートの前縁を検出する。少なくとも1つの羽根車の駆動を開始するまえに、羽根車は、好適には供給位置に存在し、供給位置では、羽根は、概ね水平に方向付けされていて、スタックの端面は、羽根によって、できるだけ容器の枚葉シート収容域に押し込まれるか、押し入れられる。これによって十分に大きな供給域、つまり搬送手段を介して供給域に搬送された枚葉シートの十分に大きな進入域が形成されるので、枚葉シートは邪魔されずにスタックの端面の手前に位置決めすることができ、あとでスタック表面、つまりスタックの端面を形成する。]
[0027] さらに本発明の第1形態では、好適には、羽根車の羽根の尖端の描く円が、次のように選択されていて、つまり、羽根車の羽根の尖端の描く円の最高点が、容器の枚葉シート収容域に配置した状態で容器に供給可能な最大サイズの枚葉シートの前縁とほぼ同じ高さに位置するように羽根車に配置されるように、選択されている。これによって確実な機能で、容器の最小限の構造高さが得られる。なぜならば銀行券スタックの上方に少なくとも羽根車のために構成スペースが不要であるという理由による。]
[0028] さらに本発明の第1形態では、好適には、少なくとも1つの斜板が設けられており、斜板によって、供給された枚葉シートの前縁が、スタックの端面に向かってガイドされ、スタックに保持され、この場合斜板は、羽根車に対して側方に変位していて、好適には弾性的に支承されている。したがって斜板によって、比較的広幅な供給域でも、供給域に搬送された枚葉シートが少なくとも前縁でスタックの端面に当接するよう保証される。斜板の弾性的な支承によって、斜板は、ばね力を介して、スタックの端面に押し付けられるので、枚葉シートは前縁で、供給域に進入する際に少なくとも搬送路の最後の部分で斜板に接触し、この場合斜板は、必要な場合、ばね力に抗して変向される。斜板の、スタックの端面に向いた側の端部は、枚葉シートの、斜板に向いた側の前面に押し付けられ、枚葉シートを、容器内に存在するスタックに押圧するか、または供給された枚葉シートと既に容器内に存在するスタックの端面との間の最大間隔を制限する。さらにスタックが個別化運転でさらに個別化エレメントに向かって、つまり枚葉シート収容域から外側へスライドされると、ばね力に抗する斜板の変向が行われる。]
[0029] さらに本発明の第1形態では、羽根車の羽根の前方部分が、枚葉シートを供給する際の羽根車の回動方向とは逆向きのカーブを有している。これによって容器内に存在するスタックの端面は、外側のカーブと接触し、これによってスタックの端面を羽根が通過するため、および容器の枚葉シート収容域にスタックの少なくとも一部をスライドさせるために比較的小さな力しか必要とされない。さらにカーブによって、羽根表面とスタックの端面に配置された枚葉シートとの間の摩擦が回避され、枚葉シートの表面を切削して枚葉シートを破損させ得るエッジが回避される。羽根車のカーブによって、摩擦のない、トラブルのない運動経過が実現される。羽根は、カーブした前方部分でも、フレキシブルではなく、形状安定性を有しているので、羽根および羽根のカーブした前方部分は、スタックの端面と接触する際に、弾性変形しないか、または僅かにしか弾性変形しない。羽根は、好適には高い曲げ剛性を有している。]
[0030] さらに好適には、少なくとも1つの羽根車が、ハブを備えており、ハブから、少なくとも1つの羽根が延びており、羽根は、ほぼ接線方向にハブから延びている。ハブによって、軸またはシャフト上に羽根車を簡単に配置した構成が実現される。ハブに羽根を接線方向に結合した構成によって、羽根の長手軸は、回転軸に対して斜めに延びており、この場合カーブは、羽根の前方部分で次のように方向付けされていて、つまり、回転軸と交差して羽根長手軸に対して平行に延びる軸が、羽根のカーブした前方部分と交差するように方向付けされている。これによってこのような2つの羽根を180°ずらしてハブに接線方向に配置した構成において、羽根軸が垂直に方向付けされている場合、カーブした羽根を配置するために比較的狭幅なスペースしか必要とされず、これによって羽根軸のそのような垂直の配置構造では、スタックは、個別化エレメントに当接することができる。羽根車のそのような構成によって、羽根車のために比較的僅かな構成スペースしか必要とされない。少なくとも1つの羽根の羽根長手軸の水平の方向付けでは、羽根がスタックの端面に接触し、羽根車は、供給基本位置を占める。羽根の鉛直の方向付け、つまり羽根軸の垂直の方向付けでは、羽根車は、取出基本位置を占める。なぜならば容器から枚葉シートを取り出すために羽根が必要とされないからである。枚葉シートは、引出車またはスタックから少なくとも1枚の枚葉シートを取り出すための別の個別化エレメントと接触する。羽根軸として、羽根のカーブしていない部分の軸が考慮される。]
[0031] 本発明の第1形態では、さらに好適には、別の少なくとも2つの羽根車が設けられており、別の羽根車は、まとめて駆動可能な別の軸上に配置されていて、供給された枚葉シートが既に容器内に存在するスタックの端面の手前に位置決めされている場合、別の羽根車の羽根が、軸が回動運動する際に、容器に供給された枚葉シートの少なくとも後縁を、スタックに向かって移動させる。これによって特に枚葉シートの下部が、長辺側を下に起立した枚葉シートの配置で、スタックに向かって移動可能であり、これによって枚葉シートは、スタックの端面に位置決めされ、あとでスタックの端面を形成する。羽根車の羽根の少なくとも一部はフレキシブルで、枚葉シートの下部において羽根が通過する際に弾性変形され、この場合弾性変形および回動運動によって、存在するスタックに向かって枚葉シートの下部に力が及ぼされる。好適には、羽根は、弾性材料から成っている。さらに好適には、3つの羽根が設けられており、羽根は、羽根車のハブから、0°、90°および180°の位置で、好適には接線方向に延びている。これによって羽根は、軸の適切な回動によって、羽根が搬送路に延びないように方向付けされるので、別の羽根車の1つの羽根と接触せずに枚葉シートが供給域に到達することはない。]
[0032] 本発明の第2形態によれば、供給装置が、循環走行する少なくとも1つの搬送ベルトを備えており、この場合搬送ベルトは、容器に供給しようとする枚葉シートの一部を収容するための少なくとも1つの搬送フラップを備えている。そのような搬送ベルトによって、搬送フラップ内に存在する枚葉シートは、容器内に存在するスタックの手前にガイドすることができ、この場合容器の端面側のフラップと、容器の枚葉シート収容域内に存在するスタックの端面との間に供給スペースが必要とされないか、または比較的小さな供給スペースしか必要とされない。]
[0033] 好適には、少なくとも2つ、特に3つの搬送ベルトが相並んで配置されており、この場合各搬送ベルトの少なくとも1つの搬送フラップは、同じ循環走行位置に配置されているので、供給された枚葉シートは、同時に、相互に側方間隔を有して配置された各搬送ベルトの搬送フラップ内にガイドされ、容器内に存在するスタックの端面の手前に位置決めされるまで、搬送フラップ内で引き続き搬送される。好適には、搬送フラップが、縁部で、搬送ベルトの循環走行方向に対して横向きに、搬送ベルトと結合されている。さらに好適には、搬送フラップが、縁部から、搬送ベルトに沿って延びている。搬送フラップの別の縁部が搬送ベルトと結合されていないので、第2形態の好適な構成では、搬送フラップが、搬送ベルトのカーブ部分に縁部が配置された状態で、カーブ部分から外側へ突出している。搬送フラップは、好適には搬送ベルトと実質的に同じ幅を有している。これによってベルト全幅を搬送フラップの収容域として用いることができる。]
[0034] 本発明の第2形態によれば、さらに好適には、エンドレスな搬送ベルトが、少なくとも1本の被駆動軸を介して変向され、かつ被駆動軸によって搬送方向に駆動され、この場合搬送フラップが縁部で搬送ベルトと結合されており、縁部は、搬送ベルトの搬送方向にみて搬送フラップの前縁に設けられている。]
[0035] 第2形態では、特に好適には、搬送ベルトが、2つの搬送フラップを備えており、搬送フラップは、搬送ベルトを円形に配置した状態で、180°ずらして搬送ベルトの外周に配置されている。しかし搬送ベルトは、好適には2つの軸を介してガイドされているので、搬送ベルトは、組込状態で、円形に延伸していない、つまり円形の輪郭を有していない。第2形態では、さらに好適には、少なくとも搬送ベルト、または搬送ベルトおよび少なくとも1つの搬送フラップが、エンドレスな搬送ベルトの周方向に、ピン付車に係合するための孔を備えている。そのようなピン付車および孔によって、駆動軸と搬送ベルトとの間のスリップが回避される。このことは、とりわけ少なくとも2つの搬送ベルトに相互的に時間的なずれが設けられている場合に重要であり、搬送ベルトは、それぞれ供給しようとする枚葉シートの一部を収容するための搬送フラップを用いており、これによって搬送ベルトの平行な方向付けを継続的に保証することができる。]
[0036] さらに第2形態によれば、好適には回転可能な作動エレメントが設けられており、作動エレメントは、容器から枚葉シートを取り出すための第1の運転モードで、搬送フラップの、少なくとも前縁とは反対側の後縁を、搬送ベルトに押し付け、かつ/または容器に枚葉シートを供給するための第2の運転モードで、搬送フラップの後縁と搬送ベルトとの間にギャップを形成し、かつ/またはギャップを拡大する。これによって供給しようとする枚葉シートの一部が確実に搬送フラップにガイドされるか、もしくは容器から枚葉シートを取り出す際に、搬送ベルトから突出する搬送フラップが、枚葉シートを搬出するための搬送路に突入しないよう保証される。この場合、作動エレメントが、第1の運転モードで、作動エレメントによって搬送ベルトに搬送フラップの後縁が押圧されることによって、供給および取出域を解放し、かつ/または作動エレメントが、第2の運転モードで、搬送フラップを、預入および引出域で開放し、それも、供給および取出域に搬送された枚葉シートが、搬送フラップ内に搬送され、搬送フラップ内で、容器内に存在するスタックの端面を形成するスタックの第1の枚葉シート手前の位置に位置決めされるように、開放する。]
[0037] さらに好適には、少なくとも1つの押圧エレメント、好適には少なくとも1つの羽根車が設けられており、押圧エレメントは、供給された枚葉シートおよび/または容器内に存在するスタックの別の枚葉シートの少なくとも一部を、容器に押し込む。]
[0038] 本発明の第2形態では、さらに好適には、少なくとも1つのストリッピングエレメントが設けられており、ストリッピングエレメントは、次のように配置されていて、つまり、ストリッピングエレメントが、搬送フラップによってスタックの端面の手前に搬送された枚葉シートを、搬送ベルトがさらに循環走行する際に、供給および取出域において容器内に存在するスタックの端面の手前の位置で保持して、これにより搬送フラップから引き出すように、配置されている。これによって枚葉シートは、簡単に、スタックの端面の手前に位置決めすることができる。]
[0039] 本発明の第2形態では、さらに好適には、少なくとも1つの斜板が設けられており、斜板によって、供給された銀行券の前縁および/または供給された銀行券の上部がスタックに向かってガイドされる。斜板は、循環走行する搬送ベルトに対して側方に変位しており、この場合斜板は、好適には弾性的に支承されている。さらに好適には、斜板は、ストリッピングエレメントとして用いられ、この場合装置は、組み合わされた斜板およびストリッピングエレメントを備えている。]
[0040] 本発明の第3形態によれば、供給装置および個別化装置が、組み合わされた供給および個別化エレメントとして、組み合わされた少なくとも1つのスタックおよび個別化車を備えている。スタックおよび個別化車は、チャンバを備えており、チャンバは、チャンバ底部に、容器に供給しようとする枚葉シートのためのストッパを形成する。さらにスタックおよび個別化車は、少なくとも1つの個別化エレメントを備えており、個別化エレメントは、スタックおよび個別化車の周面から外側へ運動可能になっている。第3形態によるスタックおよび個別化車の別の形態では、スタックおよび個別化車は、2つのチャンバを備えており、チャンバは、それぞれ180°の間隔で配置されている。複数のチャンバを設けたことによって、供給しようとする枚葉シートの搬送路にチャンバを迅速に位置決めすることができる。特に好適には、相互に軸方向間隔を有して配置された3つのスタックおよび個別化車が、共通のスタックおよび個別化車軸上に設けられている。スタックおよび個別化車の駆動は、好適にはスタックおよび個別化車軸を介して行われる。これによってチャンバは平行に方向付けされ、供給された枚葉シートがそれぞれ一部で各スタックおよび個別化車のチャンバにそれぞれガイドされるよう保証される。したがって複数の駆動ユニットの調整は不要である。]
[0041] 枚葉シートを容器に重ね置くための搬送路から枚葉シートを受け取るためのスタック運転方式で、少なくとも1つのスタックおよび個別化車が、供給された枚葉シートの一部がチャンバに挿入されるように、位置決めされている。駆動ユニットが、スタックおよび個別化車を、枚葉シートの供給運動の一部に対して並行して回動させ、この場合枚葉シートは、チャンバに留まり、この場合スタックおよび個別化車の回動運動に際して、制御エレメントが、チャンバに対応して配置されたクランプエレメントを作動させるので、クランプエレメントは、枚葉シートを、クランプ結合を介してチャンバ内で保持する。制御エレメントとして、好適にはカムディスクが用いられる。]
[0042] 第3の形態の好適な構成によれば、個別化運転方式が設けられており、個別化運転方式では、制御エレメントが、少なくとも1つの個別化エレメントを、少なくとも所定の時間にわたってスタックおよび個別化車の周面から外側へ運動させ、この場合駆動ユニットが、スタックおよび個別化車を回動させるので、周面から外側へ運動された個別化エレメントは、容器内に存在するスタックの、端面側のスタック表面を形成する最前位の枚葉シートと接触する。スタックおよび個別化車の回動によって、最前位の枚葉シートが、スライドされ、枚葉シートを後続搬送するための少なくとも1つの搬送エレメントに供給される。この場合好適には、制御エレメントが、個別化エレメントが外側へ、つまり個別化およびスタック車の回転軸から離間する方向に運動するように、個別化レバーを制御する。制御エレメントは、特にカムディスクを備えることができる。]
[0043] 特に好適には、少なくとも1つのストリッピングエレメントが設けられており、ストリッピングエレメントは、スタックおよび個別化車のチャンバ内に存在する枚葉シートの運動を停止し、この場合ストリッピングエレメントが枚葉シートの運動を停止すると、クランプエレメントによって形成される、スタックおよび個別化車と枚葉シートとの間のクランプ結合が解除される。クランプ結合の解除は、制御エレメント、または好適には少なくとも1つのカムディスクを備えた別の制御エレメントによって制御される。この場合特に好適には、ストリッピングエレメントが枚葉シートの運動を停止したあとで、駆動ユニットが、スタックおよび個別化車を引き続き回動させる。これによって供給された枚葉シートは、簡単に、チャンバから引き出すことができる。]
[0044] さらに本発明の第3形態によれば、少なくとも1つの斜板が設けられており、斜板によって、供給された枚葉シートの前縁がスタックに向かってガイドされる。斜板は、スタックおよび個別化車に対して側方に変位しており、この場合斜板は、好適には弾性的に支承されている。特に好適には、組み合わされた斜板およびストリッピングエレメントが設けられている。]
[0045] 本発明の第3形態によれば、さらに好適には、スタックおよび個別化車によって容器に供給しようとする枚葉シートのシート縁部を検出するためのセンサアセンブリ、好適には光バリヤアセンブリが設けられており、駆動ユニットが、少なくとも1つのスタックおよび個別化車の駆動装置を、センサアセンブリによって枚葉シートのシート縁部を検出したあとで所定の時間で始動させる。この場合特に好適には、センサアセンブリは、枚葉シートの前縁を検出する。なぜならばセンサアセンブリの検出範囲とスタックおよび個別化車の、枚葉シートを供給するために位置決めされた収容チャンバとの間に僅かな間隔しか存在しないからである。]
[0046] 本発明の別の思想は、現金自動預払機に関しており、現金自動預払機は、前述の枚葉シート処理装置と容器とを備えており、容器は、場合によっては容器内に存在する単数の枚葉シートまたは場合によっては容器内に存在する複数の枚葉シートと共に、現金自動預払機から取出可能になっており、この場合枚葉シート処理装置は、供給装置の被駆動式の供給エレメントおよび個別化装置の被駆動式の個別化エレメントと共に、現金自動預払機内に留まる。この場合好適には、現金自動預払機において、容器が、同形の容器と交換可能である。]
[0047] 本発明の第3の思想は、少なくとも1つの現金自動預入機と少なくとも1つの現金自動引出機とを備えたシステムに関する。システムおいて、現金自動預入機は、枚葉シートを1枚ごと供給して、交換可能な容器内で枚葉シートから成るスタックに枚葉シートを重ね置くための供給エレメントを備えた少なくとも1つの供給装置を有している。現金自動引出機は、同じ容器からスタックの枚葉シートを1枚ごと取り出すための個別化エレメントを備えた少なくとも1つの個別化装置を有している。容器は、現金自動預入機から取り出され、現金自動引出機に挿入される。現金自動預入機内で容器に供給された枚葉シートの少なくとも一部は、現金自動引出機内で再び容器から取り出される。供給エレメントおよび個別化エレメントは、それぞれ容器の構成部材ではなく、好適には現金自動預入機もしくは現金自動支払機の構成部材である。この場合好適には、少なくとも現金自動預入機が、預け入れされた銀行券の真偽を検査するための真偽検査ユニットを備えている。]
[0048] 本発明の第4の思想は、循環走行する搬送ベルトに関しており、搬送ベルトは、弾性変形可能な第1の材料ストリップと弾性変形可能な第2の材料ストリップとを備えている。第1の材料ストリップの第1の端部が、搬送ベルトの循環走行方向に対して横向きに延びるストリップ状の第1の結合部分を介して、第2の材料ストリップの内面と結合されている。第2の材料ストリップの第1の端部を備えた第2の材料ストリップの一部が、第1の結合部分を越えて延びていて、搬送フラップと第1の材料ストリップとの間に枚葉シートの一部を収容するための搬送フラップを形成する。本発明の第3の思想によれば、好適には、第2の材料ストリップの第2の端部が、搬送ベルトの循環運動方向に対して横向きに延びるストリップ状の第2の結合部分を介して、第1の材料ストリップの内面と結合されている。この場合好適には、第1の材料ストリップの第2の端部を備えた第1の材料ストリップの一部が、第2の結合部分を越えて延びており、搬送フラップと第2の材料ストリップとの間に枚葉シートの一部を収容するための第2の搬送フラップを形成する。搬送フラップは、好適には搬送ベルトの外周に180°ずらして配置されている。第1および/または第2の材料ストリップは、好適には同じ寸法を有している。]
[0049] さらに好適には、第1の材料ストリップおよび第2の材料ストリップが、ピン付車に係合するための孔を備えている。したがってピン付車によって、搬送ベルトのスリップのない駆動が実現される。]
[0050] 特に好適には、孔が、搬送ベルトの周に沿って、搬送ベルトのほぼ中央で延びている。これによって搬送ベルトを確実にスリップなく駆動するために、1つのピン付車もしくはピンを備えたローラを駆動すればよい。搬送ベルトのほぼ中央でピン付車のピンが係合することによって、搬送ベルトが駆動に際して歪まないよう保証される。さらに搬送ベルトは、ピン付車によって軸方向に位置決めすることができ、これによって搬送ベルトの、変向ローラの軸端部に向かうスライド、つまり横滑りが回避される。]
[0051] 第1および第2の材料ストリップは、シートストリップ、好適にはポリウレタンシートストリップである。シートストリップは、0.001mm〜0.5mmの範囲の均等な材料厚さを有している。そのようなポリウレタンシートストリップおよび別の適切なシートストリップは、特に溶接法、たとえば超音波溶接法を介して相互結合することができ、これによって特に第1および第2の結合部分が形成される。]
[0052] 本発明の別の特徴および効果は、図面に関して本発明の実施の形態を詳しく述べた以下の記載から判る。]
図面の簡単な説明

[0053] 銀行券を保管するための4つのカセットと各カセットに対応して配置された個別化およびスタックモジュールとを備えた、現金自動預払機内に配置された保管庫を示す図である。
本発明の第1形態による個別化およびスタックモジュールを示す概略図であり、供給エレメントおよび個別化エレメントは、スタック基本位置で示した。
図2に示した個別化およびスタックモジュールを示す概略図であり、供給エレメントおよび供給された銀行券は、第2の供給位置で示した。
図2および図3に示した個別化およびスタックモジュールを示す概略図であり、供給エレメントおよび供給された銀行券は、第3の供給位置で示した。
図2〜図4に示した個別化およびスタックモジュールを示す概略図であり、供給エレメントおよび供給された銀行券は、第4の供給位置で示した。
図2〜図5に示した個別化およびスタックモジュールを示す概略図であり、供給エレメントおよび供給された銀行券は、容器内に存在するスタックから銀行券を引き出すための個別化位置で示した。
図2〜図6に示した個別化およびスタックモジュールと、銀行券を保管するためのカセットの別のエレメントと、銀行券引込フラップを作動させるための駆動装置とを備えた配置構造を示す図であり、銀行券引込フラップは、開放位置で示した。
閉鎖した銀行券引込フラップを備えた、図7に示した配置構造を示す図である。
図2〜図8に示した個別化およびスタックモジュールからカセットを分離したあとの状態で、銀行券を保管するためのカセットの一部を示す図である。
カセット内で端面の傍に配置された羽根車を駆動するための駆動エレメントを示す斜視図である。
銀行券引込フラップを駆動するための駆動エレメントを示す斜視図である。
カセットから分離して配置された下位の羽根車軸ならびに羽根車軸を駆動するための伝達エレメントを示す斜視図である。
カセットから銀行券を取り出して、取り出された銀行券を後続搬送するための個別化エレメントを示す斜視図である。
銀行券を供給するための搬送フラップと銀行券を個別化するための引出車とをそれぞれ有する相並んで配置された3つの搬送ベルトを備えた、本発明の第2形態による個別化およびスタックモジュールを示す斜視図である。
図14に示した個別化およびスタックモジュールを示す側面図であり、供給および個別化エレメントは、銀行券を供給するための第1の位置で示した。
図15に示した個別化およびスタックモジュールを示す側面図であり、供給および個別化エレメントは、銀行券を供給する際の第2の位置で示した。
図15および図16に示した個別化およびスタックモジュールを示す側面図であり、供給および個別化エレメントは、銀行券を供給する際の第3の位置で示した。
図15〜図17に示した個別化およびスタックモジュールを示す側面図であり、供給および個別化エレメントは、銀行券を供給する際の第4の位置で示した。
図14〜図18に示した個別化およびスタックモジュールに対して選択的な、銀行券を個別化してスタックするための個別化およびスタックモジュールを示す側面図であり、供給および個別化エレメントは、銀行券を供給する際の第1の位置で示した。
図19に示した個別化およびスタックモジュールを示す側面図であり、供給および個別化エレメントは、銀行券を供給する際の第2の位置で示した。
図19および図20に示した個別化およびスタックモジュールを示す側面図であり、供給および個別化エレメントは、銀行券を供給する際の第3の位置で示した。
図19〜図21に示した個別化およびスタックモジュールを示す側面図であり、供給および個別化エレメントは、銀行券を供給する際の第4の位置で示した。
図15〜図18に示した銀行券を供給して取り出すための個別化およびスタックモジュールを備えた、図1に示した保管庫内に配置された銀行券カセットを示す図である。
軸上に配置され組み合わされた全部で3つのスタックおよび個別化車を備えた、本発明の第3形態による個別化およびスタックモジュールのスタックおよび個別化車軸を示す平面図である。
図24に示した個別化およびスタック車を備えた個別化およびスタック車軸を示す斜視図である。
図25に示した個別化およびスタック車軸を示す側面図である。
本発明の第3形態による個別化およびスタックモジュールのスタックおよび個別化車軸のエレメントおよび別のエレメントの配置構造を、容器から銀行券を取り出すための開始位置で示す概略図である。
図27に示した配置構造を、ストリッピングエレメントが作動している状態で示す図である。
図27および図28に示した配置構造を示す図であり、供給および個別化エレメントは、引き出された銀行券を後続搬送する状態で示した。
図27〜図29に示した配置構造を、銀行券を供給するための開始位置で示す図である。
図27〜図30に示した配置構造を示す図であり、供給および個別化エレメントは、第2の供給位置で示した。
図27〜図31に示した配置構造を示す図であり、供給および個別化エレメントは、第2の供給位置で示した。
本発明の第3形態によるスタックおよび個別化車を示す側面図である。
図33に示したスタックおよび個別化車を別の角度で示す側面図である。
図33および図34に示したスタックおよび個別化車を示す斜視図である。
図33〜図35に示したスタックおよび個別化車を別の角度で示す側面図である。
本発明の第3形態による供給および個別化エレメントを備えた現金自動預払機におけるカセットの配置構造を示す図である。
本発明の第4形態によるスタックおよび個別化モジュールを示す側面図であり、供給エレメントおよび個別化エレメントは、第1の供給位置で示した。
図38に示した個別化およびスタックモジュールを示す図であり、供給エレメントは、第2の供給位置で示した。
図38および図39に示した個別化およびスタックモジュールを示す図であり、供給および個別化エレメントは、第3の供給位置で示した。
図38〜図40に示した個別化およびスタックモジュールを示す図であり、供給および個別化エレメントは、個別化位置で示した。] 図1 図14 図15 図16 図17 図18 図19 図2 図20 図21
[0054] 以下に、図面に基づいて、本発明を実施するための形態を詳説する。]
[0055] 図1には、上下に配置された交換可能な全部で4つのカセット12a〜12dを備えた、現金自動預払機(キャッシュディスペンサ)内に配置された保管庫10を示した。各カセット12a〜12dに、個別化およびスタックモジュール14a〜14dが対応して配置されており、個別化およびスタックモジュール14a〜14dによって、各カセット12a〜12d内に存在する銀行券を取り出して、選択的に銀行券を個別化およびスタックモジュール14a〜14dによって各カセット12a〜12dに送り、供給することができる。銀行券は、カセット12a〜12d内でスタック(積みシート)として重ね置かれるかまたは並び置かれ、銀行券は、長辺側を下に縦置きに起立してカセット12a〜12d内に配置されている。搬送エレメント16a〜16dによって、銀行券は、個別化およびスタックモジュール14a〜14dに供給し、個別化およびスタックモジュール14a〜14dから取り出すことができる。特にベルト、ローラおよび/またはポイントを備えた搬送エレメント16a〜16dによって、搬送路18が形成され、搬送路18を介して、銀行券は、引渡位置20(引渡位置20を介して銀行券は保管庫10に送られるか、または保管庫10から引き出される)から選択された個別化およびスタックモジュール14a〜14dに搬送される。さらにカセット12a〜12dから、カセットに対応して配置された個別化およびスタックモジュール14a〜14dによって取り出された銀行券は、搬送エレメント16a〜16dに送り、引き続き搬送路18に沿って、引渡位置20を越えて、保管庫10の上方に配置された、少なくとも1つの入出口を備えた、現金自動預払機の操作部に搬送することができる。] 図1
[0056] 一般的に、預け入れようとする銀行券は、入出口(預入および引出部)で束として置かれて、現金自動預払機の上部で個別化されるので、銀行券は、相前後して搬送路18に沿って引渡位置20を介して保管庫10に送られる。さらにカセット12a〜12dから取り出された銀行券は、個別化され1枚ごとに相前後して搬送路18に沿って、引渡位置20を越えて保管庫10から搬送されて、公知のスタック装置(たとえばスタックホイールとして形成されている)によって、重ね置かれ、スタックもしくは束が形成される。束は、入出口を介して引き出される。さらに現金自動預払機は、適切な操作ユニット、別のエレメント、たとえばカードリーダ、および場合によっては利用者を認証するためのセーフティー装置を備えている。]
[0057] 選択的に図1に示した、カセット12a〜12d、個別化およびスタックモジュール14a〜14dならびに搬送エレメント16a〜16dを備えた保管庫10は、自動式の小型金庫(キャッシュボックス)に用いることもできる。] 図1
[0058] 銀行券は、好適には1秒あたり1.2m以上、好適には1秒あたり1.4m以上の搬送速度で、搬送路18に沿って搬送され、適切な速度でカセット12a〜12dから取り出されるか、もしくは適切な速度でカセット12a〜12dに送られる。]
[0059] 図2には、本発明の第1形態による個別化およびスタックモジュール30を示した。特に図2に示した個別化およびスタックモジュール30は、図1に示した個別化およびスタックモジュール14a〜14dとして用いることができる。同じ構造および/または同じ機能を有する構成要素(エレメント)には、同じ符号を付した。] 図1 図2
[0060] 個別化およびスタックモジュール30の個別化およびスタックエレメントに対して追加的に、カセット12aの、スタックおよび個別化機能に用いられる構成要素を図示した。個別化およびスタックモジュール30は、個別化エレメントとして、相並んで配置された3つの引出車32を備えており、引出車32は、引出車軸34上に弾性的に支承して配置されていて、かつ軸34と相対回動不能に(つまり一緒に回動するように)結合されている。図2に示した側面図では、引出車32の1つだけが看取される。さらに引出車軸34は、1端部で弾性的に支承されているので、引出車軸34は、この軸端部で水平方向にスライド可能であり、したがってばね力によって、カセット12a内に配置された銀行券から成るスタック36が個別化位置に配置されている場合、スタック36の端面に押し付けられる。矢印P0方向に送られる第1の銀行券38は、主駆動軸42上に配置された駆動車44によって、カセット12内に存在するスタック36の手前で供給域46に送られる。] 図2
[0061] さらにガイドエレメント48が設けられており、ガイドエレメント48は、駆動車44を部分的に包囲しており、駆動車44の周りで銀行券38の運動をガイドする。さらに押圧ローラ50が設けられており、押圧ローラ50によって、銀行券38は、搬送するために駆動車44に押し付けられる。さらに軸53上に引き剥がしローラとしての2つのストリッピングローラ52が配置されており、ストリッピングローラ52は、本形態ではフリーホイールを備えているので、ストリッピングローラ52は、軸53が回動しなくても、記入した矢印P1の方向の駆動車44の回動に追従して、駆動車44と一緒に回動する。図2に記入した矢印P1とは逆向きに駆動車44が駆動する場合、ストリッピングローラ52は回動しない。ストリッピングローラ52は、好適には割合高い静止摩擦係数を有するゴムまたは別の材料から成る周面を備えているので、駆動車44とストリッピングローラ52との間のギャップに2枚の銀行券が到達する場合、ストリッピングローラ52に向いた側の銀行券は、駆動車44に向いた側の銀行券から引き剥がされ、押圧ローラ50まで搬送されることはない。これによってカセット12aからの銀行券を搬出する際に、1枚の銀行券だけしか同時に排出されないよう保証される。] 図2
[0062] 個別化およびスタックモジュール30は、さらに供給エレメントとして、駆動軸62上に配置された複数の羽根車54を備えており、羽根車54は、羽根車54のハブから接線方向に突出して延びる2つの羽根58,60をそれぞれ備えている。羽根58,60は、駆動軸62と相対回動不能に結合されているので、羽根車54は、駆動ユニットによって、軸62を介して図示の矢印P2の回転方向に駆動可能である。羽根58,60の端部は、回動方向とは逆向きにカーブしているので、羽根58,60は、矢印P2の方向に回動運動する際に、カーブした外面で、スタック36の端面と接触する。本形態では、スタックは、比較的小さな第1の高さを有する複数の銀行券(そのうちの1枚の銀行券がスタック36の端面を形成する)と、比較的大きな第2の高さを有する複数の銀行券(そのうちの1枚の銀行券がスタックの背面を形成する)とを備えている。]
[0063] 羽根車54は、図2において、スタック基本位置で示しており、スタック基本位置では、羽根車54の、水平に向けられた羽根60は、スタック36の端面に押し付けられ、スタック36の銀行券は、供給域46から外側へカセット12aに押圧される。羽根車54のスタック基本位置で、銀行券38は、供給域46に搬送される。供給域46に銀行券38を搬入する際に、追加的に引出車32が、矢印P6の方向、つまり銀行券38の送り方向に駆動される。この銀行券38の前縁が羽根60に対して前調節された所定の間隔を下回る場合、羽根車54が駆動軸62を介して回動されるので、銀行券38の前縁は羽根60と接触しない。] 図2
[0064] 個別化およびスタックモジュール30は、さらに全部で4つのデフレクタとしての斜板64を備えており、斜板64は、本形態では、スタック36に向いた側の端部で、プレロードの掛けられたばね65によって、スタック36の端面に押し付けられる。斜板64の斜めの配置構造によって、銀行券38の上位部分は、斜板64と接触すると、スタック36の端面に向かって移動する。]
[0065] 軸62上に、別の5つの上位の羽根車54が配置されていて、羽根車54は軸62と相対回動不能に結合されているので、軸62は、全部で6つの羽根車54のための駆動軸として作用する。図2において看取される下位の羽根車には符号66を付した。さらに図2には、カセット12aの個々のエレメント、たとえば銀行券引込フラップ68を示しており、銀行券引込フラップ68は、図2では開放状態で示していて、カセット12aとは別個に配置された駆動エレメントによって、開放位置に移動している。さらに図2に示していないばねが設けられており、ばねは、閉鎖位置に向かって銀行券引込フラップ68に力を及ぼす。] 図2
[0066] 個別化およびスタックモジュール30は、押圧装置45を備えており、押圧装置45は、供給域46においてスタック36の端面の手前に位置決めされた銀行券38と接触して、銀行券38を、少なくとも接触点でスタック36の端面に押し付ける。押圧装置45は、銀行券38がスタック36の手前に位置決めされると、銀行券38の下位半部と接触するように形成されている。押圧装置45は、プルマグネットもしくはプッシュマグネットの、押圧ピンとして形成された少なくとも1つのアーマチュアを備えるか、またはアーマチュアと連結された押圧ピンを備えることができる。]
[0067] さらにカセット12aの銀行券収容域の底部に、駆動軸71上に配置された2つのカセット羽根車72が設けられており、カセット羽根車72は、カセット12aの銀行券収容域の底部に配置されたベルト70を変向するためのプーリと共に、駆動軸71と相対回動不能に結合されている。さらに駆動軸71上に、図示していない歯車が配置されており、歯車は、駆動軸71と相対回動不能に結合されていて、歯車を介して、駆動軸71は、カセット12aとは別に配置された駆動ユニットによって駆動可能であり、それも、駆動ユニットと連結された別の歯車が駆動軸71上に配置された歯車と噛み合うと駆動可能である。歯車は、カセット12aが、保管庫10内に設けられた収容部に適切に挿入され、銀行券を供給しかつ受け取るための運転位置に存在する場合に、噛み合う。]
[0068] カセット羽根車72およびベルト70によって、カセット12aの銀行券収容域に存在する銀行券スタック36の少なくとも一部が、スタック36の銀行券の少なくとも下部で、供給域46から離れる方向に搬送されるので、供給された銀行券38は、上位の羽根車54、斜板64および/または銀行券引込フラップ68によって、閉鎖過程においてカセット12aの銀行券収容域に押し入れることができる。供給域46に銀行券38が供給されたあとで、つまり銀行券の後縁がもはや駆動車44と押圧ローラ50との間に存在しなくなると、下位の羽根車66が回動し、その結果下位の羽根車66の少なくとも1つの羽根74,76,78が、銀行券38の後縁および/または下部をスタック36の端面に押し付ける。下位の羽根車66による下部の押圧は、斜板64によって及ぼされるスタック36への銀行券38の移動とほぼ同時に行われる。]
[0069] さらに個別化およびスタックモジュール30は、光バリヤアセンブリ39を備えており、光バリヤアセンブリ39は、駆動車44と押圧ローラ50との間の付近で供給された銀行券の前縁を検出するので、供給された銀行券38の前縁の到着時点および前調節された遅延時間から出発して、駆動軸62を介して羽根車54の駆動が開始される。光バリヤアセンブリ39は、光源から放射される光線を2度変向するためのプリズムアセンブリを備えており、ここでは光源、および光源から放射される光線を検出するための光センサは、銀行券38を供給しかつ搬出するための搬送路の同じ側に配置されている。プリズムアセンブリは、搬送路の反対側に配置されている。これによって特に確実な検出が得られる。なぜならば光線が銀行券の搬送路で2重に交差するからである。さらに搬送路の片側における光源および光センサの簡単でコンパクトな配置構造も実現可能である。]
[0070] 下位の羽根車66は継続的に回動する。さらに個別化およびスタックモジュール30は、ストリッピングエレメント75を備えており、これによって場合によっては駆動車44の表面に付着する銀行券38を駆動車44から引き剥がして、供給域46にガイドすることができる。ストリッピングエレメント75は、好適にはばね力によってストッパに押し付けられ、これによって図示した位置で保持される。]
[0071] 図3には、図2に示した個別化およびスタックモジュール30を示しており、ここでは供給エレメント52,54および供給域46に搬送された銀行券38は、図2に示したスタック基本位置とは異なる第2の位置で示した。] 図2 図3
[0072] 銀行券38は、図3に示した供給位置において、図2に示した位置からさらに供給域46内に搬送されている。既に図2に関して説明した羽根車54の駆動制御に基づいて、羽根車54は、駆動軸62を介して、矢印P2方向に駆動されるので、羽根車54は、ここでは図3に示した位置を占める。これによって銀行券38の前縁と羽根60との間の間隔を維持するよう保証されるので、供給された銀行券38は、羽根60と接触せず、銀行券38の供給運動は、羽根60との接触によって損なわれることはない。] 図2 図3
[0073] さらに下位の羽根車66が引き続き回動するので、下位の羽根車66の羽根74は、供給された銀行券38の後縁に接近して、次いで供給された銀行券38の後縁もしくは下部をスタック36に押し付ける。羽根74,76,78は、下位の羽根車66のハブから接線方向に延びていて、好適には0°、90°および180°で延びている。羽根車66の羽根74は、弾性材料、好適にはゴムおよび/またはプラスチック材料から製作されていて、好適には矢印P4によって示唆した下位の羽根車の回動方向にカーブしている。これによって羽根74,76,78は、矢印P4方向に下位の羽根車66が回動する際に、比較的大きな力を、供給された銀行券38の下部に及ぼし、次いで変形し、変形によって、スタック36の端面側のスタック下縁と下位の羽根車66のハブとの間を通って引き出される。羽根74,76,78は、羽根車66のハブから延びており、矢印P4方向の回動運動に際して、ハブの周面に少なくとも部分的に接触するために、比較的小さな角度にわたってハブに旋回すればよい。]
[0074] 図4には、図2および図3に示した個別化およびスタックモジュール30を概略的に示しており、ここでは供給エレメント54,66ならびに供給された銀行券38は、第3の供給位置で示した。第3の供給位置では、上位の羽根車54は、さらに矢印P2方向に回動されている。] 図2 図3 図4
[0075] 図5には、図2〜図4に示した個別化およびスタックモジュール30を概略的に示しており、ここでは供給エレメント54,66ならびに供給された銀行券38は、第4の供給位置で示した。図4に示した第3の供給位置に対して、上位の羽根車54は、さらに矢印P2方向に回動されているので、羽根58は、供給域46に旋回され、次いで図2に示したスタック基本位置まで引き続き回動され、そこでは羽根58の、前方のカーブした部分が、供給された銀行券38に押し付けられ、銀行券38を、スタック36の別の銀行券と共に、カセット12aの銀行券収容域に押し込む。供給された銀行券38の下位部分において、3つの羽根74は、供給された銀行券38の後縁を通過してガイドされ、それも、再び図2に示したスタック基本位置に配置されるまでガイドされる。さらに銀行券38の下部は、押圧装置45によって、スタック38の端面に押し付けられ、これによって特に通過した羽根74,76,78によって及ぼされる銀行券38のばたつきが低減されている。] 図2 図3 図4 図5
[0076] 銀行券引込フラップ68は、多数の開口を備えており、開口を通って、上位の羽根車54、斜板64および引出車32がガイドされ、個別化およびスタックモジュール30の運転状態に応じて銀行券38と接触する。さらに別の引出車32、別の上位の羽根車54および別の斜板64のために、銀行券引込フラップ68に別の開口が設けられており、これらの構成部材は、既に説明した供給およびスタックエレメント32,54,64と同様に、銀行券引込フラップ68を通って銀行券38と接触することができる。銀行券引込フラップ68の開放位置では、少なくとも最大幅で供給可能な銀行券38の幅にわたって、供給および取出開口が設けられており、供給および取出開口は、矢印P5で示した。供給および取出開口を介して、供給しようとする銀行券38は、供給域46に到達する。同様にカセット12aから取り出そうとする銀行券38は、供給および取出開口を通って駆動車44に向かって搬送され、矢印P1方向とは逆向きに駆動される駆動車44によって、引き続き搬送エレメント16aに搬送される。]
[0077] 図6には、図2〜図5に示した個別化およびスタックモジュール30を概略的に示しており、ここでは供給エレメントおよび個別化エレメントならびにカセット12aに配置された銀行券スタック36は、カセット12a内に存在する銀行券スタック36から銀行券38を引き出すための個別化位置で示した。上位の羽根車54の羽根58,60は、駆動軸62を介して、図6に示したスタック基本位置に回動されていて、カセット12aから銀行券38を取り出して、搬出するための個別化過程の全体にわたって、スタック基本位置に留まる。] 図2 図3 図4 図5 図6
[0078] 電動モータ80を介して駆動されるスライドキャリッジ82によって、スタック36は、個別化位置で、引出車32に向かってスライドされるので、スタック36の端面もしくはスタック36の端面を形成する銀行券38が、引出車32の外面ならびにこの引出車32に対して平行に配置された別の引出車32の表面に押圧される。引出車32に向かってスタック36をスライドすることによって、斜板64は、回転軸63を中心に旋回され、これによって斜板64の押圧力を形成するばね65に予荷重が掛けられるか、または追加的な予荷重が掛けられる。スタック36の端面を形成する銀行券38を取り出すために、駆動ユニットによって、矢印P7方向の引出車32の回動が行われ、矢印P7方向は、図2〜図5に示した引出車32の、矢印P6で示した回転方向とは逆向きである。引出車32の回動によって、スタック36の最も手前に位置する銀行券38は、下向きにストリッピングローラ52を通過して、駆動車44と押圧ローラ50との間の付近にスライドされるか、もしくは搬送される。駆動車44および引出車32の表面は、好適には比較的高い摩擦係数を有している。好適には、引出車32および駆動車44の表面は、ゴムまたは同等の摩擦係数を有する別の材料から形成されている。追加的に、引出車32の表面は、横溝によって構造化されている。横溝によって、引出車32の表面と下向きにスライドされる銀行券38との間に比較的大きな付着力が形成される。] 図2 図3 図4 図5
[0079] 引出車32によって下向きにスライドされた銀行券38を搬出もしくは後続搬送するために、駆動車44が矢印P8方向に駆動される。下位の羽根車66は、個別化基本位置に位置決めされており、羽根車66の羽根74,76,78は、銀行券38の搬出および後続搬送のための搬送路に進入しない。]
[0080] スライドキャリッジ82は、軸84,86を備えており、軸84,86は、それぞれスライドキャリッジ82から、カセット12aの、スタック36を側方で制限する側壁まで延在しており、この場合軸の端部にガイド車92,94が設けられており、ガイド車92,94は、ガイドレール88,90に係合する。ガイドレール88,90は、側壁の内側または表面に形成されている。]
[0081] 図7には、図2〜図6に示した個別化およびスタックモジュール30と、銀行券を保管するためのカセット12aの別の構成要素と、銀行券引込フラップ68を作動させるための駆動装置とを備えた配置構造を示しており、銀行券引込フラップ68は、図7では、開放位置で示した。] 図2 図3 図4 図5 図6 図7
[0082] 駆動ユニット96は、伝動装置段100,102を介してスライドエレメント98を矢印P10方向にスライドさせる。伝動装置段100,102は、変速装置(減速装置)を成している。伝動装置段102の出力歯車は、スライドエレメント98をスライドさせるための、スライドエレメント98に形成されたラック104と噛み合う。スライドエレメント98は、さらに長孔106,108を備えており、長孔106,108を通って図示していないガイドピンが突出しており、スライドエレメント98のスライド範囲は、ガイドピンと長孔106,108とによって制限されている。スライドエレメント98は、さらに傾斜部110を備えている。図7では、スライドエレメント98は、スライド範囲の前述の制限によって、矢印P10方向へのさらなるスライドが不可能である位置で示した。スライドエレメント98によって、回転軸112を中心に旋回可能なレバー114が旋回される。レバー114の旋回によって、銀行券引込フラップ68は、スタック36の端面から離間する方向に運動され、これによって既に図2〜図5に関して説明した供給および個別化開口(供給および取出開口)P5が開放される。図7に示した位置にレバー114が旋回することによって、銀行券引込フラップ68を引き戻すために設けられたばね116が伸ばされ、ばね116は、戻し調節力を銀行券引戻フラップ68に及ぼす。戻し調節力は、銀行券引戻フラップ68から少なくとも一部がレバーアーム118に伝達される。戻し調節力によって、第2のレバーアーム120が、本形態では、下方からスライドエレメント98に押し付けられる。スライドエレメント98の傾斜部110は、楔形の傾斜部として形成されており、これによりスライドエレメント98は楔形スライダとも呼ばれる。あとで図8に関して、銀行券引戻フラップ6の閉鎖について詳説する。] 図2 図3 図4 図5 図7 図8
[0083] さらに図7には、モータ80を介して駆動される、スライドキャリッジ82をスライドさせるための駆動軸122ならびに駆動軸122の端部で駆動軸122と相対回動不能に結合された歯車124を示した。歯車124は、下位のガイドレール90に沿って形成され、カセット12aと結合された定位置のラック120と噛み合う。図示した配置構造に対して選択的に、歯車124は、カセット12aに形成されたラックと係合するために、ガイドローラ92,94と組み合わせて用いるか、またはガイドローラ92,94に代用して用いてもよい。] 図7
[0084] さらに図7に示した配置構造では、前述した光バリヤアセンブリ39に対して追加的にセンサアセンブリ126が設けられている。センサアセンブリは、供給域46を監視するために設けられていて、本形態では、横方向光バリヤとして形成されている。横方向光バリヤ126によって、銀行券38が供給域46に存在する場合に、銀行券38を検出することができる。] 図7
[0085] さらに駆動軸42を駆動するための駆動ユニット128ならびに伝動装置段130を図示しており、駆動軸42上に駆動車44が配置されている。駆動ユニット128,96,80は、本形態では、電動モータ、好適にはステップモータまたは直流モータとして形成されており、この場合駆動ユニットの一部をステップモータとして、別の一部を直流モータとして形成してもよい。]
[0086] 図8には、図7に示した配置構造を、銀行券引戻フラップ68の閉鎖状態で示した。銀行券引込フラップ68を閉じるために、スライドエレメント98は、駆動ユニット96および伝動装置段100,102によって、矢印P11方向にスライドされている。これによってレバーアーム120の端部に配置された回動可能なガイドローラ134が、矢印P11方向にスライド運動する際に傾斜部110に沿って上向きにガイドされると、レバー114は、ばね116によって銀行券引込フラップ68に導入される力を介して旋回される。これによってレバーアーム118も反時計回り方向に回転軸112を中心に旋回されるので、銀行券引込フラップ68は回転軸136を中心に回動され、取出および供給開口P5は、少なくともスタック36の銀行券の取出が不可能であるか、または極めて面倒にしか実現されないようになるまで閉じられる。] 図7 図8
[0087] 図9には、カセット12aを個別化およびスタックモジュール30から分離した後の状態で、銀行券を保管するためのカセット12aの一部を示した。カセット12aは、スタックおよび個別化モジュール30の供給および個別化エレメントから分離するために、矢印P12(図8参照)方向に引き出すことによって保管庫10の開口から分離される。銀行券引込フラップ68は、予め駆動ユニット96を用いて駆動装置を作動させ、スライドエレメント98を適切に移動させることによって、閉鎖した休止位置に旋回されている。銀行券引戻フラップ68が休止位置に配置されなくなるまで、カセット12aは、落下に対してロックされている。] 図8 図9
[0088] 選択的に銀行券引込フラップ68の旋回は、矢印P12方向にカセット12aを移動させる際に、ばね116のばね力を介して自動で行われる。なぜならばカセット12aを矢印P12方向に移動させる際にも、レバーアーム120のガイドローラ134がスライドエレメント98の傾斜部110に沿ってガイドされるからであり、その結果としてレバー114は、ばね116のばね力によって旋回され、銀行券引込フラップ68は閉じられる。さらにカセット12aは、カセット12aの端面140を閉じるための、相互に結合されたスラットとしての板138a〜138gを備えている。板138a〜138gは、制限された角度範囲で回転軸142a〜124eを中心とする板138a〜138gの相対的な旋回が可能であるように、隣接する板と結合されているか、もしくは結合部分で形成されているので、側方で、ガイドレール144内にガイドされた板138a〜138gは、ガイドレールによって設定されたカーブ軌道に沿ってガイドされる。板138a〜138gは、挿入されたカセット12aが作業位置に存在する場合には、カセット12aの銀行券収容域の下部にスライドされている。作業位置では、供給および個別化エレメントは、銀行券引込フラップ68に設けられた開口を通って、スタック36の端面に配置された銀行券38と接触することができる。閉鎖状態では、板138a〜138gは、カセット12aの概ね垂直な端面140と、銀行券引込フラップの下方において端面140から延びる部分とを覆うので、カセット12aが保管庫10から取り出されると、供給および取出域の全体が、板138a〜138gによって完全に覆われる。]
[0089] 図9に示した閉鎖位置への板138a〜138gのスライドならびに開放位置への板138a〜138gのスライドは、保管庫10にカセット12aを挿入する際もしくは保管庫10からカセット12aを引き出す際に、好適には係合エレメントを介して行われる。挿入に際して、好適には、保管庫10内に定位置に配置された少なくとも1つの係合エレメントによる係合は、少なくとも1つの板138a〜138gの少なくとも1つの係合開口に行われる。係合開口への係合エレメントの係合によって、板138a〜138gは、ロールシャッタまたはロールブラインドのように、カセット12aを保管庫10にスライドすると、つまり矢印12方向とは逆向きに移動すると、開かれるので、カセット12aの端面140ならびにカセット12aの下面の一部は、カセット12aの端面140から開かれる。下部は、好適には銀行券スタック36の端面まで延在しているので、特に下位の羽根車66の羽根74,76,78は、銀行券スタック36と、前述したように接触することができる。] 図9
[0090] 係合開口に突入する少なくとも1つの係合エレメントによって、板138a〜138gは、矢印P12方向にカセット12aをスライドする際に、図9に示した閉鎖位置にスライドされ、閉鎖位置では、銀行券引込フラップ68もしくはカセット12a内に存在する銀行券スタック36に対するアプローチが不可能である。板138gは、少なくとも部分的にカセット12aの底板によって覆われているので、カセット12aは、板138a〜138gのスライドによって閉鎖位置で完全に閉じられる。したがって閉鎖位置では、銀行券または銀行券の一部の取出を可能にする開口が存在しない。] 図9
[0091] 図10には、カセット12a内で端面140の傍に配置されたカセット羽根車72と、軸53上に配置された下位の羽根車66および軸53上に配置されたストリッピングローラ52を備えた軸53とを駆動するための駆動エレメントを斜視図で示した。電動モータ146によって、駆動軸71は、複数の伝動装置段148,150,152,154を介して駆動され、駆動軸71上に、歯車158、2つの歯付プーリ160a,160bならびに複数のカセット羽根車72a〜72eが相対回動不能に配置されている。プーリ160a,160bを介して、歯付ベルトとして形成されたボトムベルト70a,70bがガイドされ、変向される。ベルト70a,70bは、前述したように、ベルト70a,70b上に縦置きで(長辺を下に起立して)配置された、カセット12a内でスタック36に存在する銀行券の下面または銀行券の少なくとも一部と接触する。図1〜図9には、羽根車72eを羽根車72として、ベルト70bをベルト70として図示して符号付けした。明細書中において、一度図示して説明したが、後述の記載において再度説明する同一の(厳密な配置構造においては多様であるが)構成要素が複数存在する場合には、文字付きで同じ符号を付した。] 図1 図10 図2 図3 図4 図5 図6 図7 図8 図9
[0092] 専ら軸71および軸71上に配置されたエレメント158,160a,160b,72a〜72eが、カセット12aの構成部材である。伝動装置段148,150,152,154の残りの構成要素ならびに電動モータ146は、カセット12aとは別に配置されている。カセット12aが保管庫10に挿入された運転もしくは作業位置を占めると、伝動装置段154の歯車が、カセット12aの軸71上に配置された歯車158に係合するので、軸71は、モータ146の駆動軸が回動する際に駆動され、回動される。]
[0093] 図11には、銀行券引込フラップ68を駆動するための駆動エレメントを斜視図で示した。既に図7に基づいて説明したように、銀行券引込フラップ68の駆動は、電動モータ96を介して行われ、電動モータ96は、伝動装置段100,102と、スライドエレメント98a,98bに形成されたラック104a,104bとを介して、スライドエレメント98a,98bを平行にスライドさせる。モータ96から及ぼされる回動運動は、軸166と、軸166の別の側の端部に配置された歯車103とを介して伝達され、歯車103は、ラック104aと係合している。これによって回転運動は、直線運動に変換され、変換によって、スライドエレメント98a,98bは、平行にスライドされる。スライドエレメント98aの運動をガイドするための長孔106a,106bの他に、スライドエレメント98aは、開口162を備えており、開口162を通って、個別化およびスタックモジュール30の別のエレメントがガイドされる。さらにスライドエレメント98bは、長孔106b,108bの他に、別の開口164を備えており、開口164を通って、個別化およびスタックモジュール30の別のエレメントがガイドされる。レバーアーム118a,118bは、それぞれ反対側で銀行券引込フラップ68に接触するので、銀行券引込フラップ68は、スライドエレメント98a,98bが平行にスライドする際に、同時にレバーアーム118a,118bの端部を介して開閉される。] 図11 図7
[0094] 図12には、下位の羽根車軸55ならびに羽根車軸55を駆動するための伝達エレメントを斜視図で示した。下位の羽根車66a〜66eの他に、ストリッピングローラ52a,52bが軸55上に配置されている。下位の羽根車軸66a,66bは、軸55に被せ嵌められた、軸55に対して自由に回動可能なスリーブ168a上に配置されていて、かつスリーブ168aと相対回動不能に結合されている。スリーブ168aに対して、さらに歯車170aが相対回動不能に結合されているので、スリーブ168aは、歯車170aを介して、軸55から独立して駆動することができる。軸55の1端部で、2段歯車172が、軸上に自由回動可能に配置されている。2段歯車172は、別の歯車174,176ならびにベルト駆動装置178と協働して、駆動ユニット175の駆動回転数を変換(低減)するために用いられる。回動運動は、駆動軸180上に相対回動不能に配置された歯車176から、駆動軸180に伝達され、駆動軸180から、別の歯車182,184,186を介して、スリーブ168a,168b,168cと相対回動不能に結合された歯車170a,170b,170cに伝達される。] 図12
[0095] 軸55の、歯車172とは反対側の端部に、別の歯車186が配置されており、歯車186は、フリーホイールを介して軸55と結合されているので、軸55が歯車186を介して矢印P20,P22方向に駆動されない場合に、矢印P20,P22方向のストリッピングローラ52a,52bの回動運動が実現される。2枚重ね引出を防止するために、つまり容器12aから2枚の銀行券の同時排出を防止するために、ストリッピングローラ52a,52bは、同様に軸55と歯車186とを介して矢印P20,P22の回動方向に駆動される。別の形態では、歯車186は、軸55と相対回動不能に結合してもよく、これによってフリーホイールを省略することができる。したがってストリッピングローラ52a,52bは、銀行券38を供給域46に送る際に、駆動ユニットによって、歯車186と軸55とを介して矢印P20,P22方向に駆動される。]
[0096] 図13には、銀行券38をカセット12aから取り出して、取り出された銀行券38を後続搬送するための個別化エレメントを斜視図で示した。前述した3つの引出車32a,32b,32cは、駆動軸34と相対回動不能に結合されていて、軸34上に弾性的に支承されており、引出車32a,32b,32cは、スタック36の端面に配置された銀行券38を引き出すために駆動される。軸34は、磁気継手188を介して、図示していない駆動ユニットと結合されており、磁気継手188によって、駆動ユニットに対する結合を必要に応じて形成するか、または分離することができる。継手188を介して行われる分離は、軸34を駆動するための駆動ユニットが、個別化およびスタックモジュール30の別のエレメントおよび/または別の搬送エレメント16a〜16dを駆動し、引出車32a〜32cが、別のエレメントが駆動される場合に常に回動を行う必要はない場合に、特に好適である。主駆動軸42上に、駆動車44a〜44nが配置されている。駆動車44d,44e,44f,44gの間、ならびに駆動車44h,44i,44j,4kの間に、それぞれ戻し保持エレメント190a〜190fが配置されている。戻し保持エレメント190a〜190fは、戻し保持エレメント190a〜190fと相対回動不能に結合された軸194からフィンガ状に延びている。僅かな角度値だけ軸194を回動するための旋回アセンブリによって、戻し保持エレメント190a〜190fは、軸194から離間する側の端部で、駆動車44d〜44gならびに駆動車44h〜44kの間の中間室から外側へ旋回することができるので、戻し保持エレメント190a〜190fは、駆動車44b〜44kの外周面から外側へ移動し、ストリッピングローラ52a,52bの表面に押し付けられる。ストリッピングローラ52a,52bと戻し保持エレメント190a〜190fとの間に存在する銀行券は、2枚引出を防止するために戻し保持エレメント190a〜190fによってストリッピングローラ52a,52bに押し付けられる。旋回アセンブリは、駆動ユニットとしてプルマグネット192を備えている。] 図13
[0097] 駆動軸34は、磁気継手188と、軸34の1端部に配置された歯車189とを介して駆動される。軸34の反対側の端部は、押圧装置195によって、スタック36に向かって押圧される。押圧装置195は、押圧センサを備えており、押圧センサは、駆動軸34の、押圧装置195に保持された端部の少なくとも1つの位置を検出する。引出車32a〜32cは、好適には共通のスリーブ196上に配置されており、スリーブ196は弾性的に駆動軸34上に支承されており、引出車32a〜32cの弾性的な支承によって、引出車32a〜32cは、前調節された所望の押圧力で、平行に方向調整して、スタック36の端面に押圧することができるので、カセット12aから取り出そうとする銀行券38の斜めの引出が行われない。引出車32a〜32cは、スリーブ196上に相対回動不能に配置されており、スリーブ196は、駆動軸34と相対回動不能に結合されている。駆動軸34上にスリーブ196が弾性的に支承されていることによって、引出車32a〜32cの共通旋回が実現されるので、引出車32a〜32cは、スタック36の端面に引出車32a〜32cを押し付けることによって、スタック36の端面に対して平行に方向調整され、これによってスタック36の端面に存在する銀行券38の平行の引出が実現される。]
[0098] 駆動軸42は、駆動軸42の1端部に配置された歯車198を介して、保管庫10内に配置された中央の分配モジュールの駆動エレメントを介して駆動され、分配モジュールは、搬送区間18の別の搬送エレメント16a〜16dを駆動する。歯車198は、2段歯車として形成されていて、磁気継手188の駆動側を駆動する。これによって個別化およびスタックモジュール30において駆動車44および引出車32を駆動するための別個の駆動装置が不要である。]
[0099] 本発明の第1形態による個別化およびスタックモジュール30によって、カセット12aと供給および個別化エレメントとの間のモジュール分離が行われる。これによって簡単な構成の経済的なカセット12aを用いることができ、この場合供給および個別化エレメントは、保管庫10もしくは現金自動預払機内に配置されていて、カセット12aを取り出す際に、保管庫10もしくは現金自動預払機内に維持される。カセット12aは、銀行券を預け入れし、引き出すための第1形態の現金自動預払機に用いることができ(現金還流式装置)、同種の現金自動預払機の新たな構成において、または別の現金自動預払機にカセット12aを適用する際に、純粋な引出カセット12aとして用いることもできる。好適にはカセット12aは、カセット12a内に存在する銀行券スタック36の端面が垂直に配置される、つまりスタック方向もしくはスタック高さが水平に延びるように配置されている。個別化およびスタックモジュール30およびカセット12aは、スタック方向もしくはスタック高さが鉛直に延びるように配置することもでき、この場合スタック36の端面(端面でスタック36から銀行券が引き出されて、スタック36に別の銀行券が供給される)は、水平に、スタック36の上面に配置されている。]
[0100] 形状安定性の固い羽根58,60を備えた上位の2羽根式の羽根車54は、次のように形成されかつ配置されていて、つまり、羽根58,60の描く円が、上側でほぼ最大許容銀行券高さに達し、水平のスタック基本位置では、最小許容銀行券38から形成されるスタック36を支持するか、もしくはカセット12aにさらに押し込むように形成されかつ配置されている。銀行券38を送るための供給過程において、その都度羽根切換(羽根の変向)が行われる、つまり銀行券38を供給するまえに、第1の羽根60が、スタック36の端面に接触し、銀行券38を供給したあとで、第2の羽根58が、スタック36の端面に接触するようになっている。ここでは羽根切換の動的なトリガ(始動)は、供給しようとする銀行券38の、光バリヤアセンブリ39によって検出された前縁に応じて行われ、この場合切換時間は、供給される現行の銀行券38がスタック36に向かってスライドされるか、もしくはカーブした羽根端部の外側のカーブ部分がスタック36に当接するように選択される。切換時間は、好適には、供給される銀行券38のサイズに応じて調節され、つまりサイズに依存して変化される。斜板64は、供給された銀行券38を、羽根車54の羽根60もしくは羽根58の中心から離間する方向に、スタック36の端面に向かってガイドする。下位の羽根車の羽根74,76,78は、羽根車66のハブに接線方向に結合されており、この場合羽根74,76,78の先端部分はそれぞれカーブしている。曲率は、羽根先端が羽根車54の回動方向にみて、銀行券38を供給する際に羽根58,60の残りの部分に先行するように設定されている。]
[0101] 駆動車44を備えた主駆動軸42は、連続的に、搬送路18の搬送エレメントを駆動するための電動モータを介して駆動され、この場合駆動軸34は、駆動軸34上に配置された引出車32と共に、磁気継手188を介して、選択的に駆動車44の駆動装置に対して連結または分離することができる。駆動車44の連続的な駆動ならびに選択的な引出車32の駆動は、保管庫10内に配置された搬送エレメント16a〜16dのための中央駆動装置によって行われ、中央駆動装置は、大きな回転モーメント余量を有しているので、2枚送り防止ならびに個別化の困難な銀行券、たとえば付着し易い印刷したての銀行券またはポリマーシートを含有する紙幣でも、引出車32を用いて個別化し、駆動車44を用いて搬送することができる。この場合引出車32は、切換式の磁気継手188を介して、銀行券が駆動車44の付近に配置された光バリヤアセンブリ39の検出範囲に達するまで駆動される。その利点によれば、銀行券38を引き出して後続搬送するための全体経過が、たとえば銀行券の相互の付着に基づいて、引出または後続搬送が遅延する場合に中断されない。中断は、機械式に固く連結された個別化駆動装置の場合では生じる恐れがある。むしろ取り出そうとする銀行券38のシート縁部が到着すると、搬出は簡単に進行するので、銀行券を搬出するための制御は、「引き出された銀行券38のシート縁部が光バリヤアセンブリの検出範囲に到達した」現象に応じて状態制御式に行われる。]
[0102] カセット12aに銀行券をトラブルなく送るために、少なくとも本発明の第1形態では、以下の条件が守られる:
1.銀行券スタック36の端面の手前に、スタック36のスタック圧力に対して自由な、供給しようとする銀行券38のための供給域(自由空間)46を形成し、スタック36のスタック圧力から解放して維持する必要がある。
2.供給された銀行券38の後縁は、この銀行券38が駆動車44と押圧ローラ50との間、もしくは駆動車44とストリッピングローラ52との間の接触域から離間すると、直ちにスタック36に向かってガイドする必要がある。]
[0103] 前述のスタック圧力は、特にスタック36内に配置された銀行券のスタック厚さ、状態および特性、ならびにスライドキャリッジ82の位置によって特定される。大体において、供給しようとする銀行券38が供給域46に搬送される全体時間長さにわたって、スタック36は、上位の羽根車54によって供給域46から押し出される。このために複数の羽根車54が、本発明の第1形態では水平に配置された駆動軸62上に、銀行券の最大許容幅にわたって分配配置されている。羽根車54を備えた駆動軸62は、好適にはステップモータによって駆動され、この場合駆動軸62は、銀行券38を供給するごとに、180°回動される。前述したように、羽根車54の駆動は次のように行われ、つまり、供給しようとする銀行券38の前縁が、供給域に突入する羽根58,60と接触するように行われるのではなく、むしろ供給された銀行券38の前縁と羽根58,60との間の最小間隔が駆動軸62を駆動するためのステップモータの適切な制御によって得られるように行われる。羽根58,60は、比較的小さな幅を有している。本形態では、羽根58,60は、6mmの幅を有している。2枚の銀行券を供給する間の休止時に、羽根車54は、スタック基本位置を占め、スタック基本位置では、供給域46に突入する羽根60が、銀行券の最小許容高さの下側で銀行券スタック36と接触する。本形態では、銀行券最小許容高さは58mmである。]
[0104] さらに既に図2に関して説明した押圧エレメント45が、図5に示した供給位置で作動するので、押圧エレメント45は、供給された銀行券38と下位半部で接触して、券38を、既にカセット12a内に存在するスタック36の端面に押し付ける。押圧エレメントト45は、特にプッシュマグネットを備えており、プッシュマグネットのアーマチュアは、プッシュマグネットの作動時に運動され、アーマチュアの端部またはアーマチュアの端部と結合された別の構成要素を、銀行券38の、押圧エレメント45に向いた側の正面もしくは背面に押し付け、銀行券38を、少なくとも接触部分で、既存のスタック36の端面に向かってスライドし、存在するスタック36の端面に押し付ける。これによって特に、供給された銀行券38の下縁または下部の接触中または接触後に、下位の羽根車66の羽根72,74,76との接触に起因する、供給された銀行券38の下部のいわゆるばたつきが回避される。] 図2 図5
[0105] 180°の回動に際して、上位の羽根車54の回転時間は、好適には予め次のように設定されていて、つまり、供給された銀行券38が駆動車44と押圧ローラ50との間の接触域を離間すると、直ちに供給された銀行券38は、第2の羽根58によってスタック36の端面に向かってスライドされ、端面に押し付けられるように、設定されている。斜板64は、とりわけ、スタック36としてカセット12a内に配置された比較的大きな銀行券が、スタック基本位置でスタック36の端面に押し付ける羽根60の上方で折り曲げられずに、スタック基本位置を占める羽根60の上方の部分に延在するように作用する。斜板64がないと、端面に配置された銀行券またはスタック36の複数の銀行券が、羽根車54の回動運動に際して羽根60によって上方に連行される恐れがある。下位の羽根車66は、銀行券38を供給する際に、好適には駆動車44と共に回動されるので、下位の羽根車66は、前述したように、軸55とは無関係に駆動可能もしくは回動可能である。供給域46に銀行券を搬送する際に、下位の羽根車66のフレキシブルな羽根74,76,78は、弾性変形され、各羽根車66のハブに巻き付けられるので、巻き付けられた羽根74,76,78の渦巻き状の構造が得られる。銀行券38の後縁が、駆動車44と押圧ローラ50との間もしくは駆動車44とストリッピングローラ52a,52bとの間の接触域を離間すると、直ちに銀行券後縁に係合する第1の羽根74,76,78は、銀行券38の下部に当接して、銀行券の下部を上方にスタック36に押し付ける。]
[0106] 下位の羽根車66の駆動は、別個のステップモータを介して行われ、ステップモータは、フリーホイールを介して、軸55を、軸55上に配置されたストリッピングローラ52a,52bと共に駆動するので、ストリッピングローラ52a,52bは、銀行券38を供給する際に同様に銀行券38の供給方向に駆動され、これによって銀行券38の供給は少なくとも邪魔されない。前述したように、下位の羽根車66は、それぞれ3つの羽根74,76,78を備えており、羽根74,76,78の基部は、周方向にわたって均等に分配されておらず、本発明では180°の間隔を空けている。個別化のため、つまりカセット12aから銀行券38を搬出するために、下位の羽根車66は次のように方向調整され、つまり、羽根74,76,78が引き出された銀行券38を搬出するための搬送路に突出しないように方向調整される。下位の羽根車66の羽根74,76,78のこの位置は、図6に示した。] 図6
[0107] 羽根74,76,78は、前述したように、下位の羽根車66のハブに、同一中心に向いて配置されているのではなく、側方で接線方向に延びている。これによって羽根74,76,78は、材料に比較的小さな荷重が掛けられると、弾性変形することができる。各羽根74,76,78の、特に羽根車66のハブと結合された基部は、羽根車66の回動運動に際してハブに羽根74,76,78が当接する際に、羽根74,76,78が同一中心に向かってハブに取り付けられた場合のように強く折れ曲がることはない。]
[0108] 銀行券引込フラップ68は、図8に示した休止位置では、好適にはロックエレメントによってカセットハウジングにロックされ、カセット12aの搬送に際して、銀行券引込フラップ68が休止位置に留まるよう保証される。銀行券引込フラップ68の運動は、リンク機構を介して制御され、リンク機構は、カセット12aの外壁の内側または表面に設けられている。この場合銀行券引込フラップ68と結合されたガイドエレメントは、リンク機構と係合し、好適にはガイドエレメントは、ロックエレメントによってロックされる。これによって銀行券引込フラップ68は、ロック状態で、ロックエレメントがガイドエレメントと係合するまで休止位置に留まる。] 図8
[0109] 図7、図8および図11に関して説明した銀行券引込フラップ68の駆動によって、銀行券引込フラップ68は、概ね垂直に図7に示した位置に旋回され、そこでは銀行券引込フラップ68は、供給および取出開口P5を解放する。] 図11 図7 図8
[0110] 銀行券を供給する方式について以下にまとめる。カセット12aを挿入して、銀行券引込フラップ68を開いたあとで、スライドキャリッジ82が、ボトムベルト70と同期化して、個別化およびスタックモジュール30に向かってスライドされる。これによってスライドキャリッジ82は、カセット12aの銀行券収容域内でスタックとして存在する銀行券を引出車32に押し付ける。引出車軸34は、前述したように片側で弾性的に支承されており、この場合センサアセンブリによって、駆動軸34の駆動されていない駆動軸端部の変位がアナログ式および/またはデジタル式に検出される。検出された変位によって、押圧の最適化を、個別化に際して、つまり銀行券を引き出す際に行うことができる。]
[0111] スライドキャリッジ82が、前調節された最大押圧力で、カセット12a内に存在する銀行券スタック36を引出車32に押し付けたあとで、スライドキャリッジ82の運動方向は転換され、所定の走行路を進行する。銀行券の異なる品質に基づいて、特に比較的多くの銀行券を有する銀行券スタック36では、要求されるスタックスペースは多様であるので、スライドキャリッジ82の一定の走行路において、銀行券の様々な押圧力が、個別化およびスタックモジュール30の供給および個別化エレメントに作用する。第1のステップでは、スライドキャリッジ82は、第1の距離だけ個別化およびスタックモジュール30から離間する方向に移動される。次いで間接的なスタック圧力検出が行われ、この場合上位の羽根車54は、望ましくは個別化基本位置からスタック基本位置に回動される。上位の羽根車54の回動運動に対して並行して、スライドキャリッジ82は、個別化およびスタックモジュール30から離間する方向にさらに移動され、この場合同時にボトムベルト70が駆動され、ボトムベルト70は、ベルト70上に位置する銀行券を個別化およびスタックモジュール30から離間する方向に移動させる。この移動は、上位の羽根車54の羽根58,60がスタック基本位置に到達するか、もしくはセンサアセンブリ126が検出範囲において銀行券を検出しなくなるまで継続される。]
[0112] スライドキャリッジ82の記載した位置決め過程の間、上位の羽根車54の駆動は、ステップモータによって、低減されたステップモータ電流で、標準的な駆動周波数に対して低減された周波数で行われる。したがって許容銀行券圧力は、ステップモータのモーメントによって規定することができる。ステップモータは、原則として回転モーメント調整に適していない。なぜならばステップモータは、限界モーメントを超えると調節ステップにジャンプするからであり、この場合回転モーメントは調節ステップを超えるとゼロに降下する。回転モーメントは、別の4つのステップのあとではじめて再び形成される。逆方向運動を回避するために、駆動軸62上にフリーホイールが配置されている。調節過程において、ステップモータを制御するためにパルス化された制御信号が用いられ、制御信号は、各パルスにおいて選択された低い周波数に該当する値まで高まる。これは、羽根車54の供給基本位置もしくはスタック基本位置の到達まで繰り返され、ここでは羽根58,60のカーブしていない部分が概ね水平に方向付けされている。]
[0113] 選択的にステップモータの代わりに、DCコレクタモータまたはブラシレス直流モータ(DLBC)を用いることもできる。そのようなモータは、供給可能な回転モーメント調整に基づいて、スタック押圧力を調節するのにより適切であり、したがってスライドキャリッジ82を位置決めするのにより良好である。しかしながら駆動軸62もしくは上位の羽根車54の角度位置を検出するための調整装置および位置検出装置が必要である。そのような位置調整は比較的面倒である。]
[0114] 上位の羽根車54の羽根58,60における銀行券スタック36のスタック押圧力を調節したあとで、スタック36として配置された銀行券の下部において位置決めコントロールが行われる。このために横方向光バリヤとして形成されたセンサアセンブリ126が設けられており、センサアセンブリ126は、いわゆるスタック基部における最大要求供給域の境界に配置されていて、したがって供給域をスタック36の端面の手前で監視する。連続的に回動する下位の羽根車66では、ボトムベルト70と、カセット12a内に配置された、銀行券スタック36を供給域46からカセット12aの銀行券収容域に搬送するための羽根車72とが駆動され、それも、光バリヤアセンブリ126が銀行券を検出範囲に検出しなくなるまで駆動される。銀行券の供給は、持続的に駆動する駆動車44および持続的に回動する下位の羽根車66において行われる。引出車32は、磁気継手188を介して、少なくとも一時的に一緒に回動され、特に、これによって供給された銀行券38の前縁が引出車32の周面に引っ掛かるのを防止する。]
[0115] 搬送動作ごとに、カセット12aに、200枚までの銀行券を供給することができる。銀行券38が供給されるごとに、スライドキャリッジ82は、ボトムベルト70と同期化され、所定の走行路を、個別化およびスタックモジュール30から離間する方向に移動され、つまりカセット12a内で戻し移動される。所定の走行路が十分でない場合、銀行券38を供給したあとで、銀行券38の少なくとも一部が、監視を行う光バリヤアセンブリ126の検出範囲に留まり、光バリヤアセンブリ126によって検出される。なぜならばこの銀行券38は、銀行券収容域に十分な程度まで押し込まれなかったからである。所定の走行路は、特に使用済みの銀行券38が変形に起因してスタックにおいて生じる比較的大きな銀行券厚さを有している場合に十分でない。したがってスライドキャリッジ82の所定の走行路は、供給された銀行券を十分な程度にスタック室に提供するのに十分ではない。光バリヤアセンブリ126が検出範囲に銀行券を検出すると、スライドキャリッジ82は、追加的な走行路を、個別化およびスタックモジュール30から離間する方向にスライドされる。]
[0116] さらに中間圧縮が行われる。なぜならばスライドキャリッジ82の前調節された所定の戻し運動が大きすぎる場合、または平らでない銀行券では、カセット12a内に比較的不良の充填が生じるからである。このために別の搬送動作のまえに、150枚を超える銀行券、最大200枚の銀行券が供給されていると、中間圧縮過程が行われる。経過は、カセット12aに供給したあと、もしくはスタック基本位置に上位の羽根車54を位置決めするまえに、スタック押圧力を調節するための前述の過程に相当する。中間圧縮によって、前調節された大きなステップ幅によってスライドキャリッジ82の後退に際して形成される空隙が、スタック36全体が圧縮されることにより、少なくとも一部でスタック36から除かれる。]
[0117] 個別化では、上位の羽根車54の羽根58,60のカーブしていない部分が実質的に垂直に方向付けされており、個別化のあとで、羽根車54は、再びスタック基本位置に回動され、スタック基本位置では、上位の羽根車54の羽根58,60のカーブしていない部分は、実質的に水平に方向付けされている。スタック基本位置では、スタック36の全ての銀行券は、カセット12a内に配置されているので、銀行券引込フラップ68が内側に旋回されると、直ちにカセット12aは、保管庫10から取り出すことができる。休止位置への銀行券引込フラップ68の旋回は、前述したように、図11に示した、銀行券引込フラップ68用の駆動装置によって行われる。カセット12aを追加的に準備することなく特に現金自動預払機のエネルギを消費せずに取り出そうとすると、銀行券引込フラップ68は、現行の供給過程および取出過程が行われた場合に、常に、休止位置に旋回しなければならない。] 図11
[0118] 図14には、それぞれ搬送フラップ202a,204a,206aを有する相並んで配置された3つの搬送ベルト202,204,206を備えた本発明の第2形態による個別化およびスタックモジュール200を斜視図で示した。搬送フラップ202a,204a,206aによって、銀行券は、カセット12aに供給される。さらに個別化およびスタックモジュール200は、2つの引出ローラ208,210を備えており、引出ローラ208,210によって、スタック36としてカセット12a内に存在する銀行券が1枚ずつカセット12bから取り出され、つまり銀行券は、個別化される。] 図14
[0119] エンドレスな搬送ベルト202,204,206は、上位の変向ローラ212,214,216を介してガイドされ、上位変向ローラ212,214,216は、エンドレスな搬送ベルト202,204,206を側方でガイドするためのある種のプーリとしての側方ガイドを備えている。変向ローラ212,214,216は、駆動軸218と相対回動不能に結合されており、駆動軸218は、電動モータ220を介して駆動可能である。軸218の駆動は、ベルト駆動装置222を介して行われる。さらに各搬送ベルト202,204,206のために、下位の変向ローラ224,226,228が設けられており、下位の変向ローラ224,226,228は、引出車208,210を駆動するための駆動軸230上に自由回動可能に配置されていて、適切な軸方向制限エレメントを介してそれぞれの軸方向位置で駆動軸230に保持される。エンドレスな搬送ベルト202,204,206ならびに搬送フラップ202a,204a,206aは、エンドレスな搬送ベルト202,204,206の周に沿って、相互に等間隔で配置された複数の孔を備えた穿孔部を備えている。上位の変向ローラ212,214,216は、搬送ベルト202,204,206の穿孔部に対して補完的な突出するピンを備えており、ピンは、穿孔部に係合するので、搬送ベルト202,204,206の追加的な側方ガイドのみならずスリップのない駆動が行われる。]
[0120] 搬送ベルト202,204,206の駆動は、矢印P50方向に行われる。係合エレメントは、それぞれ好適には1枚羽根式の羽根車232,234,236,238,240として形成されており、係合エレメントによって、循環走行する搬送ベルト202,204,206と下向きに開いた搬送フラップ202a,204a,206aとの間のギャップを形成するか、または拡大することができるので、搬送ベルト202,204,206は、供給基本位置を有している。]
[0121] 本発明の第1形態について記載したように、ここでも銀行券38の供給は駆動車44を介して行われる。羽根232,234,236,238,240による搬送フラップ202a,204a,206aの開放によって、循環走行する搬送ベルト202,204,206と搬送フラップ202a,204a,206aの外面に当接する銀行券スタック36との間に供給域が形成される。供給域に、供給しようとする銀行券38が搬送される。これによって銀行券38の一部が搬送フラップ202a,204a,206aに導入されるか、もしくは搬送フラップ202a,204a,206aと搬送ベルト202,204,206との間にガイドされる。供給された銀行券38の一部が搬送フラップ202a,204a,206aに位置決めされたあとで、搬送ベルト202,204,206は、矢印P50方向に、供給された銀行券38が駆動車44によって搬送フラップ202a,204a,206a内に送られる速度とほぼ同じ周速度で駆動される。さらに図示していないストリッピングエレメントが設けられており、ストリッピングエレメントは、一部で搬送フラップ202a,204a,206aに配置された銀行券が搬送ベルト202,204,206により引き続き走行するのを妨げ、これによって搬送ベルト202,204,206の後続駆動に際して搬送フラップ202a,204a,206aから引き出す。ストリッピングエレメントは、搬送フラップ202a,204a206aから引き出された銀行券38が既にカセット12a内に存在するスタック36の端面に対向して位置決めされるように、配置されている。さらに押圧エレメント242,244,246,248が設けられており、押圧エレメント242,244,246,248は、プルマグネット247を介して、搬送ベルト202,204,206の間の領域から突出しており、押圧エレメント242,244,246,248は、は、既にカセット12a内に存在するスタック36の端面に対向して位置決めされた銀行券38を、スタック36の端面に押し付けるので、供給された銀行券38は、スタック36の新たな端面を形成する。]
[0122] 供給された銀行券38の下部は、追加的に羽根車232,234,236,238,240によって銀行券スタック36に押し付けられる。図14には、さらにカセット12bの個々のエレメント、たとえば搬送ベルト70a,70bおよび搬送ローラ249a,249b,249c,249dを示した。またストリッピングエレメント52a,52bならびに既に図13に関して本発明の第1形態で説明した戻し保持エレメント190a,190b,190c,190d,190e,190fを、本発明の第1形態および第2形態における休止位置で示した。図14に示した個別化およびスタックモジュール200は、さらに磁気継手242を備えており、磁気継手242を介して、駆動車44を備えた主駆動軸42は、選択的に駆動可能である。] 図13 図14
[0123] 図15には、図14に示した個別化およびスタックモジュール200を概略側面図で示しており、ここでは供給および個別化エレメントは、銀行券38を供給するための第1の位置で示した。下位の羽根車232は、搬送ベルト202が矢印方向P50とは逆向きに供給基本位置に運動したあとで、搬送フラップ202aに係合する。羽根車232は、突出する形状安定性の2つの羽根を備えている。搬送フラップ202aに羽根車232の羽根が係合することによって、搬送フラップ202aは、追加的に開放されるので、供給された銀行券38は、エンドレスに循環走行する搬送ベルト202と外周面に設けられた搬送フラップ202aとの間の領域に挿入される。さらに個別化およびスタックモジュール200は、駆動ユニットとしてのステップモータ250を備えており、ステップモータ250は、羽根車232を駆動するための駆動軸53を、ベルト駆動装置251と磁気継手242とを介して駆動する。さらに第2形態に関して図示したカセット12bは、第1形態のカセット12aとは異なり、カセット12a内に配置された羽根車を備えておらず、成形された周面を有する前述した搬送ローラ249a,249b,249c,249dを備えている。搬送ローラ249a,249b,249c,249dの成形部は、横リブを有しており、横リブによって、下縁で、車249a,249b,249c,249dと接触する銀行券との形状結合(形状結合とは、嵌め合いまたは噛み合いなどの部材相互の形状的関係に基づく結合を意味する)が形成される。これによって銀行券は、確実にスタック36に向かって、もしくはカセット12a内に、搬送することができる。押圧エレメント242は、図15において、旋回可能なレバーとして略示した。押圧エレメントとして用いられる旋回可能なレバー242,244,246,248のみならず、成形された搬送ローラ249a,249b,249c,249dもまた、本発明の第1形態に用いることもでき、この場合同様に、カセット12a内に配置された第1形態の羽根車ならびに図8に示して図8に関して説明した押圧エレメントを、本発明の第2形態に用いることもできる。] 図14 図15 図8
[0124] 図16には、図15に示した個別化およびスタックモジュール200を側面図で示しており、ここでは供給および個別化エレメントは、銀行券38を供給する際の第2の位置で示した。エンドレスな搬送ベルト202がさらに循環走行P50すると、部分的に搬送フラップ202a,204a,206aに配置された銀行券38は、搬送フラップ202a,204a,206aから引き出されて、この場合銀行券38およびスタック36全体は、押圧エレメント242,244,246,248によって搬送ベルト202から離間する方向に押圧されている。銀行券スタック36が搬送ベルト202から離間する方向に押圧される間、エンドレスな搬送ベルト202は、矢印P50方向とは逆向きに駆動され、この場合これに対して並行して下位の羽根車232が引き続き駆動され、回動される。この場合羽根車232の羽根は、銀行券38の下位部分を銀行券スタック36に押し付ける。] 図15 図16
[0125] 図17には、図15および図16に示した個別化およびスタックモジュール200を側面図で示しており、ここでは供給および個別化エレメントは、銀行券38を供給する際の第3の位置で示した。この位置から看取されるように、下位の羽根車232の羽根は、同時に、供給された銀行券38の後縁にも、搬送フラップ202aにも係合する。] 図15 図16 図17
[0126] 図18には、図15〜図17に示した個別化およびスタックモジュールを側面図で示しており、ここでは供給および個別化エレメントは第4の位置で示しており、第4の位置では、供給された銀行券38の下部が下位の羽根車232によってスタックに向かってスライドされていて、同時に、搬送フラップ202aは、別の銀行券を供給するために開いている。] 図15 図16 図17 図18
[0127] 図19には、図14〜図18に示した個別化およびスタックモジュール200に対して選択的な、銀行券をスタックして個別化するための個別化およびスタックモジュール252を概略側面図で示した。供給および個別化エレメントは、銀行券を供給する際の第1の位置で示した。個別化券スタックモジュール252は、下位の羽根車232の構成において図14〜図18に示した個別化およびスタックモジュール200とは異なり、この場合個別化およびスタックモジュール200,252における下位の羽根車232の2つの羽根は、それぞれ141°と219°との角度間隔を有している。個別化およびスタックモジュール200では、羽根車232が回動され、銀行券38を供給する際に羽根が比較的小さな141°の角度間隔で銀行券38に向くように配置されている。個別化およびスタックモジュール252では、下位の羽根車232が回動され、羽根車232の羽根が比較的大きな219°の角度間隔で供給された銀行券38に向いている。図19では、搬送フラップ202aは、図15に関して説明したように、供給しようとする銀行券38のために開放される。] 図14 図15 図16 図17 図18 図19
[0128] 図20では、図19に示した個別化およびスタックモジュール252を側面図で示しており、ここでは供給および個別化エレメントは、銀行券38を供給する際の第2位置で示した。下位の羽根車は、搬送ベルト202を駆動する際に、同時に方向P50とは逆向きに回動されるので、羽根車232の、図16において下位に配置された羽根は、図21に示したように、供給された銀行券38の後縁に係合して、同時に搬送フラップ202aに後方から係合する。これによって羽根は、供給された銀行券38の下部を、スタック36に向かって押圧し、同時に、図22に示したように、搬送フラップ202aを開放する。] 図16 図19 図20 図21 図22
[0129] 図23には、銀行券を供給しかつ取り出すための、本発明の第2形態による個別化およびスタックモジュール200を備えた、図1に示した保管庫10内に配置された銀行券カセット12bを示した。さらに搬送路18の一部ならびに駆動ローラ262と押圧ローラ264とを備えた搬送ローラ対260を示した。搬送ローラ対260によって、銀行券のための搬送路が、個別化およびスタックモジュール200と搬送路18との間に形成される。搬送路18の搬送エレメントならびに搬送路内に配置されたポイントは、図23には図示していない。個別化およびスタックモジュール200は、図23では、既にスタック基本位置に存在し、スタック基本位置では、カセット12bに供給しようとする銀行券は、駆動車44によって、開いた搬送フラップ202aとエンドレスな搬送ベルト202との間のギャップ内に搬送することができる。カセット12b内に配置されたスライドキャリッジ82は、図23には図示していない。] 図1 図23
[0130] 搬送フラップ202a,204a,206aを備えた搬送ベルト202,204,206は、うろこ型ベルトとも呼ばれる。なぜならば搬送フラップ202a,204a,206aは、うろこ状に各搬送ベルト202,204,206上に位置するからである。好適にはエンドレスな搬送ベルト202,204,206のみならず搬送フラップ202a,204a,206aもまた0.1mm〜0.75mm、好適には0.2mm〜0.35mmの範囲の均等な厚さを有するポリエステルシートから製作されている。0.25mmの厚さが好適である。本発明の第2形態による個別化およびスタックモジュール200は、鉛直のカセット配置構造にも格別に適しており、鉛直の配置構造とは、スタック36の端面が好適にはスタックの上方で一水平面上に配置されているような配置構造である。]
[0131] 搬送ベルト202,204,206を備えた個別化およびスタックモジュール200,252の格別な利点によれば、供給しようとする銀行券38がスタック36の端面の手前に搬送されると、銀行券38は、搬送フラップ202a,204a,206aにおいて保護されている。銀行券38は、前側部分で、比較的広幅の搬送フラップ202a,204a,206aによって覆われていて、搬送フラップ202a,204a,206aの部分ではスタック36の端面に対して直に接触しない。これによって供給された銀行券38が使用済みの銀行券の突き出た部分に引っ掛かることはない。別の形態と比べて、供給しようとする銀行券の、折れ曲げに関する安定性に課せられる要求が小さい。搬送ベルト202,204,206によって、供給エレメントの、フラットで質量の小さな形態が実現される。さらに2つの変向ローラを介して搬送フラップ202a,204a,206aと共に変向される搬送ベルト202によって、銀行券の真っ直ぐなガイドが実現される。少なくとも1つの搬送フラップ202a、好適にはそれぞれ2つの搬送フラップを備えたエンドレスな搬送ベルト202は、打ち抜き加工された2つのシートから製作することができ、シートは、少なくとも2つの結合箇所で好適にはそれぞれ溶接結合によって相互に溶接されて、搬送フラップ202aを備えたエンドレスな搬送ベルト202が製作される。溶接法として、特に超音波溶接法が適している。]
[0132] カセット12bからの銀行券の引出は、図14〜図23に示した形態では、図2〜図13に関して説明した第1形態と同様に行われる。] 図10 図11 図12 図13 図14 図15 図16 図17 図18 図19
[0133] 図24には、軸上に配置された全部で3つのスタックおよび個別化車272,274,276を備えた、本発明の第3形態による個別化およびスタックモジュールのスタックおよび個別化車軸270を平面図で示した。スタック車軸270は、電動モータによって駆動され、この場合軸270の駆動は、軸270と相対回動不能に結合されたプーリ278を介して行われる。さらにスタックおよび個別化車軸270と、全部で3つのプーリ280、282,284とが、相対回動不能に結合されており、プーリ280、282,284を介して、歯付ベルト286,288,290によって、スタックおよび個別化軸270に対して平行に配置された軸上に自由回動可能に支承されたカムディスクが駆動可能である。] 図24
[0134] 個別化およびスタック車272,274,276の他に、追加的な2つのスタック車292,294が設けられており、スタック車292,294は、引出エレメントひいては個別化機能を有していない。個別化およびスタック車272,274,276は、それぞれ個別化およびスタック車272,274,276の周面から外側へ運動可能な2つの引出エレメント272a,272b,274a,274b,276a,276bを備えている。引出エレメント272a,272b,274a,274b,276a,276bの外面は、それぞれ横溝によって成形されていて、比較的高い摩擦係数を有しているので、銀行券は、既に比較的小さな押圧力でも、引出エレメント272a,272b,274a,274b,276a,276bによってスライドして押し込むか、もしくは引き出すことができる。たとえば引出エレメント272a,272b,274a,274b,276a,276bの少なくとも表面は、ゴム材料から製作されている。]
[0135] さらにスタックおよび個別化車軸270は、制御レバー296,298を備えており、制御レバー296,298の、スタックおよび個別化車軸270から離間する側の端部は、戻し保持エレメントもしくは押圧エレメント190の運動を制御するために用いられる。さらに制御レバー296,298を介して、スタックおよび個別化車272,274,276に配置されたクランプエレメントは、前述の平行な軸上に配置されたカムディスクおよび/またはスタックおよび個別化車に配置されたカムディスクを介して制御することができる。カムディスクを駆動するためのベルト駆動装置280,282,284,286,288,290のうち、図24には、スタックおよび個別化車軸270上に配置されたプーリ280,282,284および歯付ベルト286,288,290を示しており、ベルト駆動装置280,282,284,286,288,290は、カムディスクと連結されたプーリに対する変速機能を有している。本形態では、個別化およびスタック車272,274,276は、それぞれ2つのスタックチャンバを備えており、この場合伝達比は1:2に設計されているので、カムディスクは、スタックおよび個別化車軸270に対して2倍の回転数を有している。] 図24
[0136] 図25には、図24に示した個別化およびスタック車軸270を斜視図で示した。図25には、個別化およびスタック車272,274,276およびスタック車292,294の、供給しようとする銀行券の一部を収容するためのチャンバ272c,274c,276cを示した。個別化およびスタック車272の、看取されるチャンバには、符号272cを付し、個別化およびスタック車274の、看取されるチャンバには、符号274cを付し、個別化およびスタック車276の、看取されるチャンバには符号276cを付した。スタック車292の、看取されるチャンバには、符号292cを付し、スタック車294の、看取されるチャンバには、符号294cを付した。] 図24 図25
[0137] 図26には、図24および図25に示したスタックおよび個別化車軸270を側面図で示しており、ここではスタック車292の第2のチャンバ292dが看取される。] 図24 図25 図26
[0138] 図27には、銀行券を収容するためのチャンバ272c,272dを備えた個別化およびスタック車272を側面図で示した。さらにカムディスク302の、個別化およびスタック車軸270に対して平行に延びる回転軸300を図示した。カムディスク302にレバー296が接触し、この場合カムディスク302の輪郭に応じて、レバー296を介して、2つの引出エレメント272a,272bのうちの少なくとも1つが、個別化およびスタック車270の周面から外側へ運動可能であり、これによってカセット12c内でスタックの端面に配置された銀行券と接触することができる。] 図27
[0139] 図27には、カセット12内に存在してスタック36に配置された銀行券を個別化するための開始位置(個別化基本位置)を示した。羽根306を備えた羽根車304は、個別化運転方式で回動され、羽根306は、引出エレメント272a,272bによってスタック36の端面から下方へスライドされる銀行券を搬出するための搬送路に突入しない。個別化およびスタック車272の回動運動によって、スタック36の端面に配置された銀行券は、下向きに駆動車44と押圧ローラ50との間の搬送ギャップにスライドされる。さらに図27に示した配置構造では、ストリッピングローラ52が設けられており、ストリッピングローラ52は、銀行券を搬出する際に回動されないか、または搬出時に選択的に銀行券の搬送方向とは逆向きに回動されるので、2枚重ね引出に際して、引出エレメント272a,272bが接触する銀行券の後方で一緒に下方へスライドされる第2の銀行券は、駆動車44と押圧ローラ50との間の搬送ギャップに到達しない。配置構造は、さらに搬出しようとする銀行券38の前縁を検出するためのセンサアセンブリを備えている。追加的にセンサアセンブリは、搬出された銀行券38の後縁を検出することができる。センサアセンブリは、特に光源308と受光器310とを備えており、光源308および受光器310は、図示していない評価ユニットと相俟って、光バリヤアセンブリを形成する。銀行券を供給する際に、羽根車304は回動され、羽根306は、銀行券を搬出するための搬送路に突入するので、特に供給された銀行券が搬送ギャップに到達することはない。] 図27
[0140] 図28には、外側へ旋回された引出エレメント27bを備えた、図27に示した配置構造を示しており、ここでは引出エレメント272bは、外側へ移動した状態で、スタック36の端面に配置された銀行券38の表面に接触し、個別化およびスタック車272がさらに回動すると、銀行券38を、下向きにストリッピングエレメント52と駆動車44との間、もしくは押圧ローラ50と駆動車44との間の搬送ギャップに押し込む。カムディスク302の図示したベルト駆動装置の代わりに、カムディスク302は、電動モータ、好適にはステップモータを介して、場合によっては別のカムディスクと一緒に駆動することができる。] 図27 図28
[0141] 図29には、図27および図28に示した配置構造を示しており、ここでは図示した供給および個別化エレメントの位置では、スタック36の端面に配置された銀行券38は、既に駆動車44と押圧ローラ50との間の搬送ギャップに押し込まれている。これによって銀行券38は、光源308と受光器310との間の光線を遮るので、光バリヤアセンブリは、搬出された銀行券38を検出する。] 図27 図28 図29
[0142] 図30には、図24〜図29に示した配置構造を示しており、ここでは供給および個別化エレメントは、カセット12cに銀行券を供給するための運転モードで示した。銀行券スタック36は既にカセット12c内に存在する。羽根306を備えた羽根車304が回動され、スタック36の銀行券ならびに供給された別の銀行券38は、駆動車44とストリッピングエレメント52との間、もしくは駆動車44と押圧ローラ50との間の部分に到達不可能である。供給しようとする銀行券38は、搬送エレメント312,314,316およびポイント318を介して搬送路18の配置構造に供給され、この場合ポイント318は、ガイドエレメントとして用いられる。供給された銀行券38は、前方部分の一部で、チャンバ272c内に搬送される。個別化およびスタック車272は、図30では、カセット12cに銀行券を供給するための開始位置で示した。] 図24 図25 図26 図27 図28 図29 図30
[0143] 図31には、図27〜図30に示した配置構造を示しており、ここでは供給および個別化エレメントは、別の第2の供給位置で示した。別のカムディスクおよび別のレバー320aを介して制御される図示していないクランプエレメントが、チャンバ272c内で銀行券38を内側からチャンバ外面に押し付けるので、銀行券38は、チャンバ272cに把持されている。] 図27 図28 図29 図30 図31
[0144] 経過は、次のように制御され、つまり、個別化およびスタック車272の回動が、遅くとも、供給された銀行券38の前縁がチャンバ底部もしくはチャンバ272cの端面(端面は搬送方向にみた銀行券38のストッパを形成する)に到達すると開始されるように、制御される。銀行券38の前縁がチャンバ272cの端面に到達したあとで、または到達した直後に、カムディスクを介して制御して、チャンバ272c内における銀行券38の把持は、レバー320aを介して行われる。この場合レバー320aは、ばね322aのばね力に抗して、チャンバ272cの外面に押し付けられる。]
[0145] 図32には、図27〜図31に示した配置構造を示しており、ここでは供給および個別化エレメントは、第3の供給位置で示した。ここでは個別化およびスタック車272は、図31に示した第2の供給位置に対してさらに回動されている。第2の供給位置では、銀行券38の、チャンバ272c内で固定された部分が、依然としてチャンバ272c内に配置されている。図32に図示した位置では、クランプレバー320aは、カムディスクを介して解除されるので、銀行券238の一部は依然としてチャンバ272c内に存在するが、もはや固定されていない。さらに銀行券38の後部はもはや搬送エレメント312,314,316,318に係合せず、これによって銀行券38は、形状安定性に基づいて、個別化およびスタック車272の外面から持ち上げられていて、これによってスタック36の端面に向かって縦置きに位置し、つまり起立する。個別化およびスタック車272がさらに回動すると、供給された銀行券38の前縁は、駆動車44の間に配置された複数のストリッピングエレメント324に当接して、ストリッピングエレメント324によって、銀行券38の運動が停止される。同時に個別化およびスタック車272が引き続き回動されることによって、銀行券38の前縁部分は、個別化およびスタック車272の相応の後続回動に際してもはやチャンバ272c内に配置されない。これによって供給された銀行券38は、もはや個別化およびスタック車272と係合しない。供給された銀行券の形状安定性によって銀行券は起立するので、銀行券は、既にカセット12c内に存在するスタック36の端面の直前に配置され、スタックの新たな端面を形成する。] 図27 図28 図29 図30 図31 図32
[0146] 図33には、本発明の第3形態によるスタックおよび個別化車272を、内側のカムディスクを省略した側面図で示した。図示していないカムディスクは、クランプレバー320a,320bの運動を制御するか、もしくはガイドし、この場合ばね322a,322bが、レバー端部をカムディスクに押圧する。図34には、図33に示したスタックおよび個別化車272を別の側面図で示し、図35には斜視図で示した。図36には、スタックおよび個別化車272をさらに別の側面図で示しており、この場合スタックおよび個別化車272の、図33に示した側とは反対側で、第2のカムディスクを省略して示した。第2のカムディスクによって、ストリッピングエレメント272a,272bの運動は、スタックおよび個別化車272の周面から外側へ、ストリッピングエレメント272a,272bに対応して配置されたレバーを介してそれぞれ制御される。ばねが設けられており、ばねは、レバーの、ストリッピングエレメントと結合されていないレバー端部を、カムディスクに押し付ける。ストリッピングエレメントは、ばねのばね力によって、カムディスクの輪郭経過に応じて、スタックおよび個別化車272の周面から外側へ運動される。] 図33 図34 図35 図36
[0147] 図37には、銀行券引込フラップ68と同等の銀行券引込フラップ326と共に、カセット12cを側面図で示しており、銀行券引込フラップ326は、銀行券引込フラップ68に対して、スタックおよび個別化車272,274,276,278ならびに個別化車に適合する部分を備えている。さらに搬送路18を提供するための別の搬送エレメントを示した。説明した本発明の第1および第2形態とは異なって、本発明の第3形態による個別化およびスタックモジュールには、搬送路18に2つのポイントが配置されている。なぜならば個別化およびスタックモジュールに供給しようとする銀行券38は、個別化およびスタック車272,274,276に上部で供給され、取り出された銀行券は、スタックおよび個別化車272,274,276から下部で排出されるからである。銀行券引込フラップ326および銀行券スタック36は、図37では、スタックおよび個別化位置、および休止位置で示しており、この場合休止位置で、銀行券引込フラップには符合326’を付し、銀行券スタックには符合36’を付した。] 図37
[0148] 図38には、第4形態による個別化およびスタックモジュール350を側面図で示しており、個別化およびスタックモジュール350は、本発明の前述の3つの形態における個別化およびスタックモジュール30,200,252,270に対して選択的に、図1に示した個別化およびスタックモジュール14a,14b,14c,14dとして用いることができる。個別化およびスタックモジュール350は、図2〜図13に示した本発明の第1形態と同様に、カセット12aと係合する。さらに羽根車54、銀行券引込フラップ68、駆動車44、ストリッピング車52の機能および構造は、本発明の第1形態と一致する。] 図1 図10 図11 図12 図13 図2 図3 図38 図4 図5
[0149] 図3〜図13に示した本発明の第1形態とは異なって、第4形態では、図15〜図23に示した本発明の第2形態による下位の羽根車232が設けられている。さらに押圧装置45の代わりに、押圧装置352が設けられている。押圧装置352は、プルマグネット駆動装置354を備えており、プルマグネット駆動装置354は、レバー356を介して押圧ロッド358と連結されている。プルマグネット駆動装置354の運動は、定位置の回転軸360を中心に変向される。さらに押圧ロッド358の運動は、好適には図示していない別のガイドエレメントを介して制限されるか、またはガイドされる。回転軸360は、好適には個別化およびスタックモジュール350の側方に配置されたハウジングフレーム362から突出するハウジングフレームにより形成され、このハウジングフレームは、レバー356に設けられた補完的な開口を通って延び、これによって変向軸もしくは回転軸360が形成される。] 図10 図11 図12 図13 図15 図16 図17 図18 図19 図20
[0150] 図38に示した供給位置では、銀行券38は、供給域46に搬入され、この場合羽根車54は、既にスタック基本位置から外側へ運動しており、これにより供給された銀行券38に上方に向かって十分なスペースが提供され、供給域46に供給される際に銀行券38の移動が妨げられず、特に高さストッパが形成されない。] 図38
[0151] 図39に示した供給位置では、上位の羽根車54は、さらに回動されている。図39に示した羽根車54の位置で、羽根車54の前述の羽根切換が行われる。さらに下位の羽根車232が回動されている。さらにプルマグネット駆動装置354が作動しているので、押圧ロッド358は、供給された銀行券38の下位半部に接触して、スタック36の端面に向かって押圧する。] 図39
[0152] 図40には、カセット12a内に銀行券38を供給する際の後続の供給位置を示した。ここでは下位の羽根車232および上位の羽根車54が引き続き回動されており、これによって第2の羽根58が、さらに羽根58のカーブした部分の外面で、供給された銀行券38の上位半部と接触して、羽根車54がさらにスタック基本位置まで運動することによって、銀行券38を、スタック36に向かって移動させ、スタック36の端面に押し付ける。同様に下位の羽根車232が引き続き回動され、供給された銀行券38の下位半部と、好適には下縁と接触して、供給された銀行券38の下位部分を、既にカセット12a内に存在するスタック36の端面に押し付ける。さらに図40に示したように、既に供給位置で、別の銀行券40が、供給域46に搬入される。スタック36の端面に銀行券38を押圧することによって、銀行券38は、あとでスタック36の端面を形成する。銀行券40を供給する際のさらなる経過は、銀行券38を供給するための前述の経過と一致する。] 図40
[0153] 図41には、図38〜図40に示した個別化およびスタックモジュール350を示しており、個別化およびスタックエレメントは、個別化位置で示した。上位の羽根車54は、既に第1形態に関して説明したスタック基本位置に回動されている。さらにカセット12a内に存在するスタック36は、引出車32に向かってスライドされるので、スタック36の端面を形成する銀行券38の前面が、引出車32の外面に押し付けられる。引出車32の回動運動によって、銀行券38は、下向きに、駆動車44とストリッピングローラ52との間、ならびに駆動車44と押圧ローラ50との間のギャップにスライドされる。駆動車44の適切な回動運動によって、個別化された銀行券38は、さらに搬送路18に向かって搬送される。銀行券引込フラップ68は、図38〜図41では、開放位置で示していて、図2〜図37に関して説明した第1および第2形態と同様に作動させることができる。] 図10 図11 図12 図13 図14 図15 図16 図17 図18 図19
[0154] 4つの形態のうちの1つに関して説明した個々のエレメントは、選択的または追加的に、説明した別の1つの形態でも適用可能であり、それぞれ単独な個々の構成でも、組み合わせた構成でも、後続の特許請求の範囲に記載した構成に付加することができる。]
权利要求:

請求項1
方形の枚葉シート、特に銀行券を容器に預け入れ容器から引き出すための枚葉シート処理装置において、供給装置(14a,14b,14c,14d,30,200,252,270,350)が設けられており、該供給装置(14a,14b,14c,14d,30,200,252,270,350)は、容器(12a,12b,12c,12d)に枚葉シート(38)を1枚ずつ供給して、容器(12a,12b,12c,12d)内で枚葉シート(38)を重ね置いて枚葉シート(38)から成るスタック(36)を形成するための供給エレメントを備えており、個別化装置(14a,14b,14c,14d,30,200,252,270,350)が設けられており、該個別化装置(14a,14b,14c,14d,30,200,252,270,350)は、容器(12a,12b,12c,12d)からスタック(36)の枚葉シート(38)を1枚ずつ取り出すための個別化エレメントを備えており、供給エレメントおよび個別化エレメントは、容器(12a,12b,12c,12d)とは別個に配置されていることを特徴とする、方形の枚葉シートを容器に預け入れ容器から引き出すための枚葉シート処理装置。
請求項2
供給エレメントが、容器(12a,12b,12c,12d)に供給しようとする枚葉シート(38)を、スタック(36)の端面によって形成されるスタック表面の手前に位置決めする、請求項1記載の装置。
請求項3
供給エレメントの少なくとも一部および個別化エレメントの少なくとも一部が、枚葉シート処理装置(14a,14b,14c,14d,30,200,252,270,350)の少なくとも供給もしくは個別化運転で、枚葉シート収容域の端面側の制限壁(68,326)の少なくとも1つの開口(P5)を通って、容器(12a,12b,12c,12d)の枚葉シート収容域内に存在する少なくとも1枚の枚葉シート(38)と接触するように、形成されている、請求項1または2記載の装置。
請求項4
枚葉シート処理装置(14a,14b,14c,14d,30,200,252,270,350)が、フラップ(68,326)として形成された、容器(12a,12b,12c,12d)の端面側の制限壁の位置を変化させるための少なくとも1つの能動的な駆動装置(96)を備えており、該駆動装置(96)は、供給位置および/または個別化位置にフラップ(68,326)を移動させ、該供給位置および/または個別化位置では、枚葉シート(38)の供給および/または取出のための供給開口および/または取出開口が開放されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
請求項5
能動的な駆動装置(96)が、フラップ(68,326)を、供給および個別化エレメントから容器(12,12b,12c,12d)を分離するまえまたは分離する間に、好適には現金自動預払機から容器(12a,12b,12c,12d)を取り出すための取出過程のまえまたは取出過程の間に、休止位置に移動させ、フラップ(68,326)は、休止位置で供給および取出開口(P5)が閉じられるように配置されており、フラップ(68,326)は、好適にはスタック(36)の枚葉シート(38)の少なくとも一部を、容器(12a,12b,12c,12d)の枚葉シート収容域内に押し付ける、請求項4記載の装置。
請求項6
駆動装置(96)が、少なくとも供給運転から個別化運転への運転モードの切換または個別化運転から供給運転への運転モードの切換が行われる場合に、フラップ(68,326)を、供給および/または個別化位置から休止位置に、かつ休止位置から供給および/または個別化位置に動かす、請求項1または2記載の装置。
請求項7
枚葉シート処理装置が、容器(12a,12b,12c,12d)が枚葉シート処理装置(14a,14b,14c,14d,30,200,252,270,350)と接触する際にフラップ(68,326)を作動させるための係合エレメント(98a,98b)を備えており、駆動装置(96)が、係合エレメント(98a,98b)を介してフラップ(68,326)を供給および/または個別化位置に移動させる際に、フラップ(68,326)を休止位置に移動させて保持するためのばね力に抗して、フラップ(68,326)を能動的に駆動する、請求項6記載の装置。
請求項8
少なくとも1つの個別化エレメントが、少なくとも1つの個別化車(32,208,210)を備えている、請求項1から7までのいずれか1項記載の装置。
請求項9
個別化車(32,208,210)が、外周面に配置された、枚葉シートと接触するための吸込エレメントを備えた吸込ローラであり、該吸込ローラの外面に、好適には吸着盤が設けられており、該吸着盤によって、枚葉シートが、吸込ローラに付着する、請求項8記載の装置。
請求項10
個別化車(32,208,210)が、成形された外周面を備えており、成形部が、横溝から成っている、請求項8記載の装置。
請求項11
個別化装置が、共通の被駆動軸(34)上に配置された少なくとも2つの個別化車(32a,32b,32c;208,210)を備えており、該個別化車(32a,32b,32c;208,210)は、好適には弾性的に支承されて被駆動軸(34)上に配置されている、請求項8から10までのいずれか1項記載の装置。
請求項12
容器が、交換可能な閉じたカセット(12a,12b,12c,12d)である、請求項1から11までのいずれか1項記載の装置。
請求項13
容器(12a,12b,12c,12d)が、相互に結合されたスライド可能な複数の板(138a,138b,138c,138d,138e,138f,138g)を備えており、該板(138a,138b,138c,138d,138e,138f,138g)は、閉鎖位置で、フラップ(68,326)に対する少なくとも所望されないアプローチを防止し、駆動エレメントまたは係合エレメントが、供給および個別化エレメントから容器(12a,12b,12c,12d)が離間するまえまたは離間する際に、板(138a,138b,138c,138d,138e,138f,138g)を自動的に閉鎖位置に移動させる、請求項4から12までのいずれか1項記載の装置。
請求項14
少なくとも個別化エレメントを駆動するための能動的な駆動エレメント、および供給エレメントを駆動するための能動的な駆動エレメントが、容器の構成部材ではない、請求項1から13までのいずれか1項記載の装置。
請求項15
能動的に駆動される少なくとも1つの制限装置(82)が設けられており、該制限装置(82)は、スタック方向およびスタック方向とは逆向きに移動するようになっていて、容器(12a,12b,12c,12d)内で枚葉シート収容域のスタックスペースを制限する、請求項1から14までのいずれか1項記載の装置。
請求項16
制限装置が、容器(12a,12b,12c,12d)内に配置されていて、かつ好適にはスライドキャリッジを備えており、該制限装置によって、スタック(36)の枚葉シートが、水平方向の縁部を下に縦置きで位置するスタック(36)として配置される姿勢で保持される、請求項15記載の装置。
請求項17
供給エレメントが、少なくとも1つのスライドエレメント(45,42,44,46,48,352)を備えており、該スライドエレメント(45,42,44,46,48,352)は、供給されてスタックの端面の手前に位置決めされた枚葉シート(38)を、少なくともスライドエレメント(45,242,244,246,248,352)との接触域で、スタック(36)の端面に向かってスライドさせる、請求項1から16までのいずれか1項記載の装置。
請求項18
駆動ユニット(247,354)が、スライド運動させるために能動的にスライドエレメント(242,244,246,248,352)を駆動する、請求項17記載の装置。
請求項19
少なくとも1つのスライドエレメント(45,242,244,246,248,352)が、前記枚葉シート(38)もしくはスタック(36)の端面の手前に位置決めされた枚葉シート(38)の下位半部と接触して、枚葉シート(38)の少なくとも下位半部をスタックに向けて移動させる、請求項17または18記載の装置。
請求項20
それぞれ弾性的な羽根を備えた少なくとも2つの羽根車(72)またはそれぞれ成形された外周面を有する少なくとも2つのローラ(249a,249b,249c,249d)が設けられており、該羽根車(72)またはローラ(249a,249b,249c,249d)は、容器(12a,12b,12c,12d)内で枚葉シート収容域の下方に配置された共通の軸(71)上に相対回動不能に配置されており、該羽根車(72)またはローラ(249a,249b,249c,249d)は、該軸(71)が回動運動する際に、枚葉シートの一部の下面を、少なくとも枚葉シート(38)を供給する際に、容器(12a,12b,12c,12d)の供給および取出開口(P5)から離間する方向に移動させる、請求項1から19までのいずれか1項記載の装置。
請求項21
容器(12a,12b,12c,12d)とは別個に配置された駆動ユニット(146)が駆動される、請求項20記載の装置。
請求項22
容器(12a,12b,12c,12d)の底部に、循環走行する少なくとも1つのベルト(70)が配置されており、該ベルト(70)は、好適には容器(12a,12b,12c,12d)とは個別に配置された駆動ユニット(146)によって駆動され、容器(12a,12b,12c,12d)内に存在する枚葉シートが、水平方向の縁部を下にして少なくとも1つのベルト(70)上に起立して、ベルト(70)が運動する際に、容器(12a,12b,12c,12d)の供給および取出開口(P5)から離間する方向に搬送されるか、もしくはベルト(70)が逆向きに運動する際に、容器(12a,12b,12c,12d)の供給および取出開口(P5)に向かって搬送される、請求項1から21までのいずれか1項記載の装置。
請求項23
枚葉シート(38)が、相前後して容器(12a,12b,12c,12d)内で縦縁部を下に起立するスタック(36)として配置されている、請求項1から22までのいずれか1項記載の装置。
請求項24
供給装置が、供給エレメントとして、少なくとも1枚羽根式の少なくとも1つの羽根車(54)を備えており、該供給装置は、少なくとも1つの羽根車を駆動するための少なくとも1つの駆動ユニットを備えており、該駆動ユニットは、羽根車(54)を、別の枚葉シート(38)を供給する際に次のように駆動し、つまり、羽根(58,60)が容器(12a,12b,12c,12d)の枚葉シート収容域内に存在する枚葉シートのスタック(36)の端面に押し付けられ、該枚葉シートの少なくとも一部が少なくとも一時的に容器(12a,12b,12c,12d)の枚葉シート収容域に押し入れられ、スタック(38)の端面の手前に別の枚葉シート(38)を位置決めするための自由な供給域が形成されるように、駆動する、請求項1から23までのいずれか1項記載の装置。
請求項25
制御ユニットが、駆動ユニットを次のように制御し、つまり、羽根車(54)の羽根(58,60)が供給中に、供給された枚葉シート(38)の前縁に対して間隔を有し、供給された枚葉シート(38)がスタック(36)の端面の手前の供給域(46)に供給される際に羽根(58,60)と接触しないように、制御する、請求項24記載の装置。
請求項26
少なくとも2つの羽根車(54)が設けられており、該羽根車(54)は、供給装置の駆動ユニットによって回動可能に駆動される軸(62)上に相対回動不能に配置されており、2つの羽根車(54)の羽根(58,60)が、同一に形成されており、回動運動に際して各羽根車(54)の羽根(58,60)は、容器(12a,12b,12c,12d)内に存在するスタック(36)の端面に押し付けられる、請求項24または25記載の装置。
請求項27
供給装置によって容器(12a,12b,12c,12d)に供給しようとする枚葉シート(38)のシート縁部を検出するためのセンサアセンブリ(39,126)、好適には光バリヤアセンブリが設けられており、供給装置の駆動ユニットが、少なくとも1つの羽根車(54)の駆動装置を、センサアセンブリ(39,126)によって枚葉シートのシート縁部を検出したあと所定時間で始動し、センサアセンブリ(39,126)は、好適には枚葉シート(38)の前縁を検出する、請求項24から26までのいずれか1項記載の装置。
請求項28
羽根車(54)の羽根(58,60)の尖端の描く円が、次のように選択されていて、つまり、羽根車(54)の羽根(58,60)の尖端の描く円の最高点が、容器(12a,12b,12c,12d)の枚葉シート収容域に配置した状態で該容器(12a,12b,12c,12d)に供給可能な最大サイズの枚葉シート(38)の前縁とほぼ同じ高さに位置するように羽根車(54)が配置されるように、選択されている、請求項24から27までのいずれか1項記載の装置。
請求項29
少なくとも1つの羽根車(54)の羽根(58,60)が、スタック(36)を、少なくとも羽根(58,60)が鉛直に方向付けされた状態で、容器(12a,12b,12c,12d)の枚葉シート収容域に押し入れる、請求項24から28までのいずれか1項記載の装置。
請求項30
少なくとも1つの斜板(64)が設けられており、該斜板(64)によって、供給された枚葉シート(38)の前縁が、スタック(36)の端面に向かってガイドされ、斜板(68)は、羽根車(54)に対して側方に変位していて、好適には弾性的に支承されている、請求項24から29までのいずれか1項記載の装置。
請求項31
羽根車(54)の羽根(58,60)の前方部分が、枚葉シート(38)を供給する際における羽根車(54)の回動方向とは逆向きのカーブを有している、請求項24から30までのいずれか1項記載の装置。
請求項32
羽根(58,60)が、高い曲げ剛性を有していて、好適には変形しない、請求項24から31までのいずれか1項記載の装置。
請求項33
少なくとも1つの羽根車(54)が、ハブ(56)を備えており、該ハブ(56)から、羽根(58,60)が延びており、羽根(58,60)は、好適にはほぼ接線方向にハブ(58)から延びている、請求項24から32までのいずれか1項記載の装置。
請求項34
少なくとも1つの羽根車(54)が、2つの羽根(58,60)を備えており、該羽根(58,60)は、相互に180°ずらして羽根車(54)から延びており、水平に方向付けされた羽根(58,60)を有する供給基本位置および鉛直に方向付けされた羽根(58,60)を有する取出基本位置が設けられている、請求項24から33までのいずれか1項記載の装置。
請求項35
別の少なくとも2つの羽根車(66,232)が設けられており、該別の羽根車(66,232)は、まとめて駆動可能な別の軸(53)上に配置されていて、枚葉シート(38)が既に容器(12a,12b,12c,12d)内に存在するスタック(36)の端面の手前に位置決めされている場合、別の羽根車(66,232)の羽根(74,76,78,234)が、軸(53)が回動運動する際に、容器(12a,12b,12c)に供給された枚葉シート(38)の少なくとも後縁を、スタック(36)に向かって移動させる、請求項24から34までのいずれか1項記載の装置。
請求項36
別の羽根車(66)が、それぞれ弾性的な3つの羽根(74,76,78)を備えており、該羽根(74,76,78)は、別の羽根車(66)のハブから、0°、90°および180°の位置で、好適には接線方向に延びている、請求項35記載の装置。
請求項37
供給装置が、循環走行する少なくとも1つの搬送ベルト(202,204,206)を備えており、該搬送ベルト(202,204,206)は、容器(12a,12b,12c,12d)に供給しようとする枚葉シート(38)の一部を収容するための少なくとも1つの搬送フラップ(202a,204a,206a)を備えている、請求項1から23までのいずれか1項記載の装置。
請求項38
搬送フラップ(202a,204a,206a)が、縁部で、搬送ベルト(202,204,206)の循環走行方向に対して横向きに、該搬送ベルト(202,204,206)と結合されている、請求項37記載の装置。
請求項39
搬送フラップ(202a,204a,206a)が、縁部から、搬送ベルト(202,204,206)に沿って延びている、請求項38記載の装置。
請求項40
搬送フラップ(202a,204a,206a)が、搬送ベルト(202,204,206)のカーブ部分に縁部が配置された状態で、該搬送ベルト(202,204,206)のカーブ部分から外へ延びている、請求項38または39記載の装置。
請求項41
エンドレスな搬送ベルト(202,204,206)が、少なくとも1本の被駆動軸(218)を介して変向され、かつ該軸(218)によって搬送方向に駆動され、搬送フラップ(202a,204a,206a)が縁部で搬送ベルト(202,204,206)と結合されており、該縁部は、搬送ベルト(202,204,206)の搬送方向にみて搬送フラップ(202a,204a,206a)の前縁に設けられている、請求項38から40までのいずれか1項記載の装置。
請求項42
搬送フラップ(202a,204a,206)が、搬送ベルト(202,204,206)とほぼ同じ幅を有している、請求項37から41までのいずれか1項記載の装置。
請求項43
2つの搬送フラップ(202a,204a)が設けられており、該搬送フラップ(202a,204a)は、それぞれ180°ずらして搬送ベルト(202,204,206)の外周に配置されている、請求項37から42までのいずれか1項記載の装置。
請求項44
少なくとも搬送ベルト(202,204,206)、または搬送ベルト(202,204,206)および少なくとも1つの搬送フラップ(202a,204a,206a)が、エンドレスな搬送ベルト(202,204,206)の周方向に、ピン付車に係合するための孔を備えている、請求項27から43までのいずれか1項記載の装置。
請求項45
好適には回転可能な作動エレメント(232,234,236,238,240)が設けられており、該作動エレメント(232,234,236,238,240)は、容器(12a,12b,12c,12d)から枚葉シート(38)を取り出すための第1の運転モードで、搬送フラップ(202a,204a,206a)の、少なくとも前縁とは反対側の後縁を、搬送ベルト(202,204,206)に押し付け、かつ/または容器(12a,12b,12c,12d)に枚葉シート(38)を供給するための第2の運転モードで、搬送フラップ(202a,204a,206a)の後縁と搬送ベルトとの間にギャップを形成し、かつ/またはギャップを拡大する、請求項27から44までのいずれか1項記載の装置。
請求項46
作動エレメント(232,234,236,238,240)が、第1の運転モードで、作動エレメント(232,234,236,238,240)によって搬送ベルト(202,204,206)に搬送フラップ(202a,204a,206a)の後縁が押圧されることによって、供給および取出域を解放し、作動エレメント(232,234,236,238,240)が、第2の運転モードで、搬送フラップ(202a,204a,206a)を、預入および引出域で開放し、それも、供給および取出域に搬送された枚葉シート(38)が、搬送フラップ(202a,204a,206a)内に搬送され、搬送フラップ(202a,204a,206a)内で、容器(12a,12b,12c,12d)内に存在するスタック(36)の端面側の枚葉シート(38)手前の位置にもたらされるように開放する、請求項45記載の装置。
請求項47
少なくとも1つの押圧エレメント、好適には少なくとも1つの羽根車(242,244,246,248)が設けられており、該押圧エレメントは、供給された枚葉シート(38)および/または容器(12a,12b,12c,12d)内に存在する別の枚葉シートの少なくとも一部を、容器(12a,12b,12c,12d)内に押し込む、請求項27から46までのいずれか1項記載の装置。
請求項48
少なくとも1つのストリッピングエレメントが設けられており、該ストリッピングエレメントは次のように配置されていて、つまり、該ストリッピングエレメントが、搬送フラップ(202a,204a,206a)によって預入および引出域に搬送された枚葉シート(38)を、搬送ベルト(202,204,206)がさらに循環走行する際に供給および取出域において既に容器(12a,12b,12c)内に存在する枚葉シート(36)の手前の位置で停止して、これにより搬送フラップ(202a,204a,206a)から引き出すように、配置されている、請求項27から47までのいずれか1項記載の装置。
請求項49
少なくとも1つの斜板(64)が設けられており、該斜板(64)によって、供給された銀行券(38)の前縁がスタック(36)に向かってガイドされ、斜板(64)は、循環走行する搬送ベルト(202,204,206)に対して側方に変位しており、斜板(64)は、好適には弾性的に支承されており、斜板(68)は、好適には請求項48記載のストリッピングエレメントとして作用する、請求項27から48までのいずれか1項記載の装置。
請求項50
供給装置および個別化装置が、組み合わされた供給および個別化エレメントとして、組み合わされた少なくとも1つのスタックおよび個別化車(272,274,276)を備えており、該スタックおよび個別化車(272,274,276)は、チャンバ(272c,274c,276c)を備えており、該チャンバ(272c,274c,276c)は、チャンバ底部に、容器(12a,12b,12c,12d)に供給しようとする枚葉シート(38)のためのストッパを形成し、スタックおよび個別化車(272,274,276)は、少なくとも1つの個別化エレメント(272a,272b,274a,274b,276a,276b)を備えており、該個別化エレメント(272a,272b,274a,274b,276a,276b)は、スタックおよび個別化車(272,274,276)の周面から外側へ運動可能になっている、請求項1から26までのいずれか1項記載の装置。
請求項51
スタックおよび個別化車(272,274,276)は、2つのチャンバ(272c,274c,276c)を備えており、該チャンバ(272c,274c,276c)は、それぞれ180°の間隔で配置されている、請求項50記載の装置。
請求項52
相互に軸方向間隔を有して配置された3つのスタックおよび個別化車(272,274,276)が、共通のスタックおよび個別化車軸(270)上に設けられており、スタックおよび個別化車(272,274,276)の駆動が、スタックおよび個別化車軸(270)を介して行われる、請求項50または51記載の装置。
請求項53
枚葉シート(38)を容器(12a,12b,12c,12d)に重ね置くための搬送路(18)から枚葉シート(38)を受け取るためのスタック運転方式で、少なくとも1つのスタックおよび個別化車(272,274,276)が、次のように位置決めされていて、つまり、供給された枚葉シート(38)の一部がチャンバ(272c,274c,276c)に挿入されるように位置決めされており、駆動ユニットが、スタックおよび個別化車(272,274,276)を、枚葉シート(38)の供給運動の一部に対して並行して回動させ、枚葉シート(38)は、チャンバ(272c,274c,276c)に留まり、スタックおよび個別化車(272,274,276)の回動運動に際して、制御エレメントが、チャンバ(272c,274c,276c)に対応して配置されたクランプエレメントを作動させ、クランプエレメントは、枚葉シート(38)を、チャンバ(272c,274c,276c)内で保持する、請求項50から52までのいずれか1項記載の装置。
請求項54
制御エレメントが、カムディスクを備えている、請求項53記載の装置。
請求項55
個別化運転方式が設けられており、個別化運転方式では、制御エレメントが、少なくとも1つの個別化エレメント(272a,272b,274a,274b,276a,276b)を、少なくとも所定の時間にわたってスタックおよび個別化車(272,274,276)の周面から外側へ運動させ、駆動ユニットが、スタックおよび個別化車(272,274,276)を回動させ、周面から外側へ運動された個別化エレメントは、容器(12a,12b,12c,12d)内に存在するスタック(36)の、スタック表面を形成する最も手前に位置する枚葉シートと接触し、スタックおよび個別化車(272,274,276)の回動によって、枚葉シートを後続搬送するための少なくとも1つの搬送エレメントに供給する、請求項50から54までのいずれか1項記載の装置。
請求項56
制御エレメントが、個別化エレメント(272a,272b,274a,274b,276a,276b)が外側へ運動するように個別化レバーを制御する、請求項50から55までのいずれか1項記載の装置。
請求項57
制御エレメントが、カムディスクを備えている、請求項55または56記載の装置。
請求項58
少なくとも1つのストリッピングエレメント(324)が設けられており、該ストリッピングエレメント(324)は、スタックおよび個別化車(272,274,276)のチャンバ(272c,274c,276c)内に存在する枚葉シート(38)の運動を停止し、ストリッピングエレメント(324)が枚葉シート(38)の運動を停止すると、クランプエレメントによって形成される、スタックおよび個別化車(272,274,276)と枚葉シート(38)との間のクランプ結合が解除される、請求項50から57までのいずれか1項記載の装置。
請求項59
ストリッピングエレメント(324)が枚葉シート(38)の運動を停止すると、駆動ユニットが、スタックおよび個別化車(272,274,276)を引き続き回動する、請求項58記載の装置。
請求項60
少なくとも1つの斜板(64)が設けられており、該斜板(64)によって、供給された枚葉シートの前縁がスタック(36)に向かってガイドされ、斜板(64)は、スタックおよび個別化車(272,274,276)に対して側方に変位しており、斜板(64)は、好適には弾性的に支承されており、斜板(64)は、好適にはストリッピングエレメント(324)として用いられる、請求項50から59までのいずれか1項記載の装置。
請求項61
スタックおよび個別化車(272,274,276)によって容器(12a,12b,12c,12d)に供給しようとする枚葉シートのシート縁部を検出するためのセンサアセンブリ、好適には光バリヤアセンブリ(308,310)が設けられており、駆動ユニットが、少なくとも1つのスタックおよび個別化車(272,274,276)の駆動装置を、センサアセンブリ(308,310)によって枚葉シートのシート縁部を検出したあとで所定の時間で始動させ、センサアセンブリは、好適には枚葉シート(38)の前縁を検出する、請求項50から60までのいずれか1項記載の装置。
請求項62
個別化エレメント(32,280,210,272b,274a,274b,276a,276b)によって引き出された枚葉シート(38)を後続搬送するための搬送路に、ストリッピングエレメント(52)が設けられており、該ストリッピングエレメント(52)は、第1の枚葉シート(38)と共にスタックから搬出される第2の枚葉シートを、第1の枚葉シート(38)から分離して、供給域に戻し、かつ/または容器(12a,12b,12c,12d)に戻す、請求項1から61までのいずれか1項記載の装置。
請求項63
ストリッピングエレメント(52)が、軸上に配置された少なくとも1つのストリッピング車および/または軸上に配置された少なくとも1つのストリッピングローラを備えており、該車、ローラまたは軸は、好適には回動方向にフリーホイールを備えており、車、ローラもしくは軸の回動が、枚葉シートを容器(12a,12b,12c,12d)に供給する際に、対応する駆動装置を介することなく、実現される、請求項62記載の装置。
請求項64
ストリッピングエレメント(52)が、駆動ユニットによって駆動される少なくとも1つのストリッピング車またはストリッピングローラを備えており、第2の枚葉シートを引き剥がすためのストリッピング車(52)もしくはストリッピングローラの回転方向が、排出しようとする枚葉シート(38)の運動とは逆向きに方向付けされている、請求項62または63記載の装置。
請求項65
現金自動預払機において、請求項1から64までのいずれか1項記載の枚葉シート処理装置(14a,14b,14c,14d,30,200,252,270,350)と容器(12a,12b,12c,12d)とを備えており、該容器(12a,12b,12c,12d)は、場合によっては容器(12a,12b,12c,12d)内に存在する単数の枚葉シート(38)または場合によっては容器(12a,12b,12c,12d)内に存在する複数の枚葉シートと共に、キャッシュディスペンサから取り出されるようになっており、枚葉シートの取出に際して、枚葉シート処理装置(14a,14b,14c,14d,30,200,252,270,350)は、供給装置の被駆動式の供給エレメントおよび個別化装置の被駆動式の個別化エレメントと共に、現金自動預払機内に留まることを特徴とする、現金自動預払機。
請求項66
容器(12a,12b,12c,12d)が、同形の容器(12a,12b,12c,12d)と交換可能になっている、請求項65記載の装置。
請求項67
少なくとも1つの現金自動預入機と少なくとも1つの現金自動引出機とを備えたシステムにおいて、現金自動預入機が、枚葉シート(38)を1枚ごと供給して、交換可能な容器(12a,12b,12c,12d)内で枚葉シートから成るスタック(36)に枚葉シートを重ね置くための供給エレメントを備えた少なくとも1つの供給装置を有しており、現金自動引出機が、容器(12a,12b,12c,12d)からスタック(36)の枚葉シート(38)を1枚ごと取り出すための個別化エレメントを備えた少なくとも1つの個別化装置を有しており、容器が、現金自動預入機から取り出され、現金自動引出機に挿入されるようになっており、現金自動預入機内で容器(12a,12b,12c,12d)に供給された枚葉シート(38)の少なくとも一部が、現金自動引出機内で再び容器(12a,12b,12c,12d)から取り出されるようになっており、供給エレメントおよび個別化エレメントが、それぞれ容器(12a,12b,12c,12d)の構成部材ではないことを特徴とする、少なくとも1つの現金自動預入機と少なくとも1つの現金自動引出機とを備えたシステム。
請求項68
少なくとも現金自動預入機が、挿入された銀行券の真偽を検査するための真偽検査ユニットを備えている、請求項67記載の装置。
請求項69
供給装置が、先行する1つの請求項の供給装置の特徴を有しており、かつ/または個別化装置が、先行する1つの請求項の個別化装置の特徴を有している、請求項67または68記載のシステム。
請求項70
循環走行する搬送ベルトにおいて、弾性変形可能な第1の材料ストリップと弾性変形可能な第2の材料ストリップとを備えており、第1の材料ストリップの第1の端部が、搬送ベルト(202,204,206)の循環走行方向に対して横向きに延びるストリップ状の第1の結合部分を介して、第2の材料ストリップの内面と結合されており、第2の材料ストリップの第1の端部を備えた第2の材料ストリップの一部が、第1の結合部分を越えて延びていて、搬送フラップ(202a,202b,204a,204b,206a,206b)と第1の材料ストリップとの間に枚葉シート(38)の一部を収容するための搬送フラップ(202a,202b,204a,204b,206a,206b)を形成することを特徴とする、循環走行する搬送ベルト。
請求項71
第2の材料ストリップの第2の端部が、搬送ベルト(202,204,206)の循環運動方向に対して横向きに延びるストリップ状の第2の結合部分を介して、第1の材料ストリップの内面と結合されており、第1の材料ストリップの第2の端部を備えた第1の材料ストリップの一部が、第2の結合部分を越えて延びており、搬送フラップ(202a,202b,204a,204b,206a,206b)と第2の材料ストリップとの間に枚葉シート(38)の一部を収容するための第2の搬送フラップ(202a,202b,204a,204b,206a,206b)を形成する、請求項70記載の搬送ベルト。
請求項72
第1の材料ストリップおよび第2の材料ストリップが、ピン付車に係合するための孔を備えている、請求項70または71記載の搬送ベルト。
請求項73
孔が、循環運動方向に沿って、搬送ベルト(202,204,206)のほぼ中央で延びている、請求項70から72までのいずれか1項記載の搬送ベルト。
請求項74
材料ストリップが、0.001mm〜0.5mmの範囲の均等な材料厚さを有するシートストリップ、好適にはポリウレタンシートストリップである、請求項70から73までのいずれか1項記載の搬送ベルト。
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